食器 2019.10.02
食器の種類と用途 ~和食器【椀】~
種類が豊富な『和食器』。
色々な形の和食器を目にしますが、
何に使うのか分からないものもありませんか?
今回は【椀】の名称や基本的な用途をご紹介します。
椀とは円形で深さがあり、片手で持つことができる器を指します。
『椀』には3つの漢字があり、木製は【椀】、陶磁器製は【碗】、金属製は【鋺(かなまり)】の字をあてます。
1.和食器【椀】の種類
1-1.汁椀
味噌汁やお吸い物などに使う、口径10~12㎝程度の椀。
お手頃なウレタン塗装のものや、本格的な漆器まで様々な素材のものがあります。
汁椀は、洋風スープやクリームシチュー、和スイーツの盛り付けなどにも使うことができますよ。
1-2.吸物椀
口径10~12㎝程度の椀。
蓋付の吸物椀は、お正月等のハレの日やおもてなしに使います。
通常の汁椀タイプと、杯のような形で口広の富士型があります。
1-3.小吸椀
別名【箸洗い】。
口径9~10㎝程度の椀。
本来は懐石の酒肴(八寸)の前に出す「ひと口吸物」用の小振りの汁椀。
ぜんざいや葛切りといった甘味を入れる場合もあります。
1-4.煮物椀
別名【菜盛り椀】【椀盛り】。
懐石の主菜である煮物を盛り付ける蓋付き椀。
器も多彩で、塗り物や焼き物もあります。
1-5.雑煮椀
お雑煮をより美味しく頂くための椀。
汁椀より少し大きめなので、お雑煮だけでなく煮物や丼物、麺類の器としても使うことができます。
1-6.円菓子碗
割烹料理や会席料理によく使われる器で、蓋物や煮物碗とも呼ばれます。
炊き合わせなどの煮物や蒸し物などにおすすめです。
1-7.蒸し碗
主に茶碗蒸しを作るときに用いる蓋付きの碗。
酒蒸し、炊き合せ、小吸物、飯蒸などにも幅広く使用できます。
1-8.飯碗 (茶碗)
ご飯を盛るための碗。
「茶碗」と呼ぶことが多いですが、元々はその字の通り「お茶を飲む食器」を指した言葉でした。
お米のやわらかさや甘みを感じたい方は水分を持つ磁器を、
お米の粒を感じたい方は水分を逃す性質を持つ陶器を選びましょう!
1-9.多用椀
その名の通りいろいろな使い方をされるお椀の総称。
麺類や丼物の器として使われることが多いです。
2.おわりに
いかがでしたか?
椀にはいろいろな種類があり、それぞれ幅広い使い方をされています。
器が変わるだけで、いつものメニューもより美味しく感じられそうですね。
次回は【鉢】の名称や基本的な用途をご紹介します。
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