厨房用品 2021.7.06
ホーロー鍋ってどんな鍋
ホーロー鍋は、カラフル、かわいい、長持ちするといったイメージが
ありますが、実際どんな鍋でしょうか?。
ホーロー鍋についてまとめてみました。
目次
1.ホーロー鍋とは
ホーロー鍋は、鉄やアルミなどの金属材料の表面にガラス質の釉薬を塗り高温で焼き付ける加工を施した鍋です。
煮込み料理や揚げ物、無水料理と幅広く使用できます。
ニオイや汚れがつきにくく、お手入れが簡単です。
2.ホーロー鍋の種類と特徴
ホーロー鍋の種類は鋳物と鋼板があります。
それぞれの特徴を見てみましょう。
2-1.鋳物ホーロー
鋳物ホーローとは、溶かした金属を鋳型に流し込んでつくったものの表面に、ホーロー加工を施した素材です。
厚みがあって、重いのが特長です。
気密性の高いものを選べば「無水調理」ができます。
保温性にも優れているので余熱料理も可能です。
鋳物ホーローは鉄とガラスが合わさったものなので、鉄の錆びやすさ、ガラスのもろさ、それぞれの欠点を補っています。
2-2.鋼板ホーロー
鋼板ホーローとは、鋼を薄く伸ばし板状に加工したものにガラス質の釉薬を塗り高温で焼き付ける加工を施した鍋です。
薄くて、軽いのが特長です。
鋳物ホーローとは違って熱がすぐに伝わるので、ボイルしたり、温めたりする調理に向いてます。
3.IHやレンジは使えるの?
3-1.IH調理
ホーロー鍋はIHの使用が可能ですが、初めから高温で加熱しないでください。
ホーローがはがれてしまう事があります。
IHで加熱する際は必ず中温以下から加熱します。
また、IH対応のマークと、製品安全協会が認定したSGマークがついているものか、
SGマークでIHでも使えるという意味の「SIH」や「SCH-IH」の表記があるものを選んでください。
間違った使い方をすると大きなトラブルになりかねません。
3-2.レンジ調理
ホーローはレンジの使用はできません。
素地は金属ですので、放射される電磁波を金属が反射してしまって食材を温めることができません。
それどころか、反射された電磁波によって火花が発生し、電子レンジの故障や火災の原因になってしまいます。
4.ホーロー鍋のおススメ料理
4-1.煮込み料
ホーロー鍋の特徴を生かすのは煮込み料理です。
ガラス質でおおわれているため熱を逃がさず、保温性にすぐれているので、弱火でじっくり火を通すことが出来ます。
4-2.炊飯
ご飯は土鍋で炊くのがおいしいのはわかっているのですが、実はホーロー鍋も負けずに美味しく炊くことができます。
均一に火が通り、圧力によって起こる熱対流がお米をムラなくふっくらと仕上げることができます。
4-3.蒸し料理
食材にじっくり火が通るので、蒸し料理にもお勧めです。
蒸し野菜なら、野菜から出る水分で無水調理ができます。
自然な旨みや甘みを引き出すことが出来、野菜そのもののおいしさが味わえます。
4-4.余熱調理
一旦熱が通れば、今度は鍋の内側に施されたガラスコーティングがその熱をしっかり閉じ込めて逃がさない為、余熱で調理できます。
4-5.揚げ物
熱伝導率が良く、熱が逃げにくい為、揚げ物に最適な鍋です。
カラッとあげることができます。
5.お手入れ方法と注意点
5-1.お手入れ方法
普段は柔らかいスポンジと台所用洗剤で汚れを落とします。
金属タワシや研磨剤が入ったスポンジ、メラミンスポンジ、クレンザーなどは表面を傷つけてしまうので使用しないでください。
漂白剤(酸素系を含む)も使用しないでください。表面の光沢が取れてしまいます。
5-2.注意点
空焚きや熱いまま冷水をかけるのは、ガラス面が割れるのでやめましょう。
落としたり、強い衝撃を加えるのもガラス面の破損につながりますので優しく扱って下さい。
6.まとめ
ホーロー鍋は見た目が美しく、おしゃれでかわいいものが多いのですが、
見た目がいいだけでなく機能性が高いです。
料理の幅が一気に広がる調理アイテムです。
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