厨房用品 2021.12.08
無水調理鍋とは? ~基本的な使い方・お手入れ~
「無水調理鍋」という調理器具をご存知でしょうか?
“水を使わずに調理ができる鍋”なのですが、どのような
調理器具なのか分からない方もいるかもしれません。
今回は、食材の旨味を引き出し、美味しく仕上げてくれる
「無水調理鍋」の使い方や日常のお手入れについてご紹介します。
1.無水調理鍋の基本的な使い方
・調理前にしっかり“予熱”を行う
予熱とは、食材を入れる前に鍋をあらかじめ温めておくこと。
予熱をすることで鍋に食材がくっつきにくくなります。
《予熱の目安》
鍋にたらした水滴が玉状になり、コロコロと転がり始めたら適温の合図です。
・火加減は“弱火”が基本
熱伝導率が良い無水調理鍋は、強火で調理すると焦げ付きの原因になります。
火加減は「煮立つまでは中火、沸騰したら弱火」が基本。
急いでたくさんのお湯を沸かす場合以外は強火の必要はありません。
蒸気が出始めたら弱火にして加熱することで「ウォーターシール」ができます。
《ウォーターシールが効いている合図》
鍋と蓋の間から蒸気が出始めたら、蓋のツマミを回してみてください。
蓋が水の膜ですべるようにクルクルと回転すればウォーターシールが効いている合図です。
※ ウォーターシールとは…
鍋の中の蒸気が蓋と本体の間に溜まってできる水の膜のこと。
鍋内部を定温・定圧に保つことで、最小限の水分だけで
調理ができ、加熱を止めた後の余熱で調理することができます。
2.日常のお手入れ
【使用後は温かいうちに洗う】
使用後の鍋はそのまま放置せず、手で触れるくらいの温度になったら
台所用中性洗剤を含ませたスポンジで洗い、よくすすいでください。
温かいうちならほとんどの汚れは綺麗に落ちます。
調理後の熱いままの鍋を水につけて急冷させたり、水につけたままに
したりすると破損や劣化の原因になりますので注意してください。
【よく乾かす】
洗った後は水気をよく拭き取り、全体を乾燥させてから
湿気の少ない場所に収納してください。
濡れたまま放置してしまうと、鍋が変色する場合があります。
【焦げてしまったときの対処法】
鍋が焦げてしまったときは、無理にこする必要はありません。
鍋に水を入れて沸騰させるか、ぬるま湯にしばらく浸けるなどして
焦げを柔らかくしてからスポンジなどでお手入れして下さい。
3.おわりに
いかがでしたか?
無水調理鍋は予熱してから食材を入れないと焦げ付きやすい特徴があります。
扱いには少しだけ慣れが必要ですが『しっかり予熱』『弱火で調理』
『食材の水分が少ない場合は、少量の水を加える』の最低限のルールを守って
使いこなせるようになれば、料理の腕前もみるみるアップ!
どんどんレパートリーも広がり、料理をするのが楽しくなりますよ。
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