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その他 2020.3.31

正しいお米の保存方法って知ってますか?

青木

正しいお米の保存方法って知ってますか?
我が家では米びつに入れて保存していましたが、米に虫がついてからは
精米後は米袋のままで保存してます。
今回は意外と知らない、お米の正しい保存方法と虫対策について簡単にご説明します。

 

1.保存の注意点

お米の保存には、重要な点が【3つ】あります。

1.1.温度

お米の保存温度は、10度~15度位が理想です。
18℃以上で多湿ですと虫が発生しやすくなります。
また、直射日光はお米が乾燥してしまいひび割れの原因にもなります。
お米のもっちり感がなくなり、ごはんのおいしさが損なわれてしまいます。

1.2.湿度

急激な温度差がある所や、水周り付近は避けて下さい。
湿気や水濡れは、カビや虫の発生原因となります。
シンク下は湿気がたまりやすく、シンク周りはお米に水がかかりやすくなります。
カビが発生しますので注意が必要です。

1.3.酸化防止

お米の酸化を防止するためにも、空気(酸素)を遮断する必要があります。
保存の際には密閉した容器に入れることです。
お米を買った時の袋には通気のために小さな穴が開いている場合があります。
袋で保存する場合は、袋ごと密閉容器に入れるようにして下さい。

 

2.お米の保存方法

お米を保存する時の3つのポイント「温度」「湿度」「酸化防止」に気を付けて保存するには
湿気が少なく直射日光の当たらない涼しい場所に置いておくのがベストです。
この条件を満たす場所は「冷蔵庫」です。
しっかり密閉できる容器に入れて、冷蔵庫保存が出来れば良いのですが、
冷蔵庫にスペースがなく難しい場合は、常温保存でも仕方ありません。
常温保存の場合は以下のポイントに気を付けて保存してください。

・密閉容器に入れる
・直射日光をあてない
・温度の変化が激しくないところに置く
・湿気、水気がなく風通しの良い所に置く

 

3.お米をおいしく食べる

お米は、野菜やお肉、お魚と同じく生鮮食品です。
鮮度が命なので、なるべく早めに食べるのが一番と言えます。

保存期間の目安としては、冬場は2ヶ月、春秋は1ヶ月、夏場は2週間です。
期間を過ぎても食べられますが、長期間保存してしまうと
お米にツヤや粘りがなく、パサパサになり、味が落ちてしまいます。
毎日おいしいご飯を食べるためには、少ない量をこまめに購入するのが理想です。

 

4.虫対策

お米に虫を見つけたときは、丸ごと捨ててしまいたくなります。
虫はどこからくるのか、どうやって対策すればよいのでしょうか。

4.1.侵入パターン

米の虫は突然降って湧くのではありません。侵入パターンは2通りあります。
①精米業者が精米所等に、米を貯蔵している時に米粒の中に卵を生みつけたものを購入し、その後ふ化して成虫になり肉眼で見られるようになった。
②家で保存中に虫が米を見つけて卵を生みつけ、それがふ化して成虫になった。
購入した後の保存状態が悪いと虫が発生します。

4.2.虫を発生させない方法

お勧めの対策方法は以下の3点です。
①外からの侵入を防ぐため密封容器に入れる。
②お米にわく虫は15度以下で繁殖や活動ができなくなるので冷蔵庫で保存する。
③虫除けを入れる。

特にお勧めなのが「③虫除けを入れる」です。
虫除けの方法としてよく知られているのが、米びつに唐辛子を入れておくというものです。
コクゾウムシやメイガなどの虫が唐辛子に含まれるカプサイシンを苦手とするため、虫がわきづらくなります。

唐辛子の量は、米10kgあたり5本から6本ぐらいが適量です。
米のうえにポンと置いておくだけで効果が期待できます。

 

5.まとめ

我が家の米に虫がついたのは、米びつを置いていた場所が、常温保存に適さない
温度差があり湿気もある場所だったからでした。
もしお米に虫がわいてしまっても、洗って取り除けば問題なく食べることができます。
しかし、毎日食べるお米ですので、虫がついたり、味が落ちてしまうのは避けたいです。
正しい保存方法で、おいしいご飯を食べてみてはいかがでしょうか。

 

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