その他 2021.8.31
食器に使われる木材の種類 ~その2~
温もりを感じられる「木製食器」。
木製食器にはどんな木材が使われているかご存知ですか?
木の種類により木目や色合いも異なり、一つとして同じものはありません。
今回は“食器に使われる木材の種類 をご紹介します。
1.【クスノキ】楠
水気や湿気に強い木材。
防虫剤や防腐剤としてお馴染みの「樟脳 (しょうのう)」が採れる木です。
丸い模様の「玉杢」や、小さな円形の模様が連なった「葡萄杢」などの美しい木目が現れる。
2.【クリ】栗
耐久性、耐水性に優れており、建築材や枕木などに使われてきました。
力強くはっきりした木目と優しい色合いが特徴。
クリに含まれているタンニンにはカビや劣化を防ぐ効果があります。
3.【クルミ】胡桃
淡い黄白色から紫がかったスモーキーで深みのある色合い、光沢のある独特の木目が魅力的。
軽くて丈夫で衝撃に強く、使い込むほどに味わいが増していきます。
4.【ケヤキ】欅
水に強く頑丈で、赤からオレンジの色味にくっきりとした木目が特徴。
大木には、泡状模様の「泡杢」、丸い模様の「玉杢」
牡丹の花のような模様の「牡丹杢」など綺麗な模様が現れます。
4.【サオ】
サオの木はインドネシアの果物の木です。
木目は大変美しく、硬くて丈夫なのが特徴。
色彩豊かで、ベージュからダークブラウンまでのグラデーションがあります。
5.【サクラ】桜
数あるサクラの中でも「ヤマザクラ」が木材として使われる。
材の色は淡黄色から暗緑色まで幅が広い。
独特のツヤときめ細かく美しい木肌は、
経年と共に赤味を帯び、魅力を増していきます。
6.【シオジ】塩地
建具の材料として昔から使われている。
辺材は淡い黄白色で心材は淡灰褐色~淡黄褐色。
輝くようなツヤのある材で、ときに美しい杢を有することがある。
7.【シタン】紫檀
ほのかなバラの香りがすることから「ローズウッド」とも呼ばれています。
シタン(紫檀)、コクタン(黒檀)、タガヤサン(鉄刀木)は、重硬で緻密な材質であり
「唐木三大銘木」とされる希少性の高い高級木材です。
8.【シナノキ】科
シナの語源はアイヌ語で「結ぶ、縛る」の意。
アイヌの人たちは樹皮繊維を布や縄の材料としていました。
材の色は白っぽいクリーム色で、木目はあまり目立ちません。
割箸やアイスクリームのヘラなどに用いられています。
9.【スギ】杉
日本原産で、秋田杉や屋久杉などが有名
辺材は白く、芯に向かっていくほど赤褐色になる。
吸湿性、殺菌効果、爽やかな芳香が特徴。
10.【セン】栓
別名「白いケヤキ」と呼ばれており、
ケヤキの代用として椀などの漆器木地に使われます。
世界の木材の中でも最も白い部類に入る。
11.おわりに
いかがでしたか?
見た目も手触りもやさしい木製食器は、おうちごはんを楽しくしてくれるアイテムです。
どんな料理も盛り付けるだけでおしゃれに演出してくれます。
おうち時間が増えている今、いつもの食器を木製に変えて気分転換してみませんか。
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