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その他 2018.2.14

鉄鍋・鉄フライパンの使い始めとお手入れ方法

青木

フッ素加工のフライパンはこびりつかず軽くて使い易いので、ほとんどの家庭で使用されていると思います。
それに比べて鉄フライパンは、こびりつきやすいく重いのですが、使っていくうちに油がなじみ、使いやすくなっていきます。使い方によってはサビが発生しますがお手入れさえすれば大丈夫です。
お手入れをすることで、長く使える道具となります。
そんな鉄鍋・鉄フライパンとうまく付き合い育てていく方法をご紹介します。

 

1.使い始める前にやること

鉄鍋・鉄フライパンは使い始めが肝心!きちんと『油ならし』をします。
鉄鍋・鉄フライパンの表面には小さな穴がたくさんあいていて、この穴に油が入り込むことで表面に薄い油の膜がつくられます。
この様に油をなじませる事で、焦げ付きにくくサビにくくなります。

『油ならし』の方法を紹介します。

①洗う
鉄肌に付着しているホコリやヨゴレをタワシで水洗いします。
水気を布やクッキングペーパーでやさしく叩くように拭き取ります。

②乾かす
弱~中火で鍋全体が温まるまで加熱し、水分をしっかり乾かします。
水気が残っていると、油がなじまず、サビや焦付きの原因になります。

③油と野菜を入れる
火を弱め、鉄底を覆うぐらいに油を入れます。刻んだ葉野菜を入れ、鍋肌にまんべんなく油がなじむように炒めます。2~3分程度炒めた後、火を止め、野菜を取り出します。
鍋が冷めましたら、軽く水洗いします。
水気をふき取り、適度に加熱し乾かせば完了です。

 

2.鉄鍋・鉄フライパンを使いこなすためのコツ!

鉄鍋・鉄フライパンで上手に料理をする3つのコツを紹介します。

①加熱する!
調理前に鍋全体を、弱~中火でムラなくしっかり温めておくこと。

②油を加える
鍋全体が温まりましたら火を弱め、油を入れてください。

③食材を入れる
食材は表面に油をなじませるように、ゆっくり入れてください。
調理に応じて火加減してください。

 

3.使用後の洗い方と注意点

3.1洗い方

使用後は天然素材のタワシ・ブラシ・ササラ等を使い、温水で洗います。。
洗浄後は水気をふき取り適度に加熱し、水分を蒸発させ冷ましてください。

3.2注意点

・油ヨゴレやニオイが気になる場合は、無香料の洗剤を使用して洗います。
・食洗機を使用すると、防錆効果が薄れ、サビの原因になります。
・加熱しすぎたときに、水をかけ急に冷ますのは、絶対にしないでください。
急激な温度変化で割れる可能性があります。
また、蒸気が上がりますので、ヤケドする危険があります。自然に冷ましてください。
・長期間使用しない場合は、新聞紙に包み、乾燥した場所に保管してください。

 

4.サビのお手入れ方法

鉄サビは身体に害はありませんが、気になる場合は以下の手順を試してください。

①サビを落とす
タワシで洗ってサビを擦り落とします。

②乾かす
弱~中火で鍋全体が温まるまで加熱し、水分をしっかり乾かします。

③油を馴染ませる
食用油を塗って野菜屑を炒め、油を十分に馴染ませてください。

 

5.まとめ

鉄製品は重く扱いづらい、焦げやすい、サビるといったデメリットが思い浮かんでしまいがちですが、熱伝導に優れているので短時間でおいしく調理ができる、丈夫なので永く使えて経済的、鉄分が補給できて健康的といったメリットもたくさんあります。
『油ならし』と『使い方のコツ』で使いやすい道具になります。
鉄鍋で美味しい料理を作りましょう!

 

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