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その他 2019.2.05

昔からの栄養ドリンク「甘酒」

高橋

「飲む点滴」と言われ最近注目されている甘酒。
お正月に神社で振る舞われていたり、
芸能人が健康のために飲んでいると紹介されていたり、
店頭でも色々な種類を見かけるようになりました。
甘酒はどれも同じ?実際どんな効果があるの?飲みにくくない?
今回はそんな甘酒についてご紹介します。

1.甘酒とは

甘酒には酒粕から作られる酒粕甘酒と
米麹から作られる米麹甘酒の2種類があります。

日本酒を作った際に出る酒粕を水に溶かし砂糖を加えて煮込んだ酒粕甘酒は
酒粕にアルコールが含まれているため「酒」となります。

米と水に米麹を加えて発酵させた米麹甘酒は若干のアルコールを含みますが
アルコール度数1%未満ですので「ソフトドリンク」となります。
アルコールを含みませんのでお子様や妊婦さんも安心して飲むことができます。

2.甘酒の歴史

甘酒の歴史は古く、「日本書紀」に記述のある『天甜酒(あまのたむざけ)』
という飲み物が甘酒の起源と言われています。
平安時代には貴族が好んで飲み、その後一般にも売られるようになり
江戸時代には夏になるとたくさんの「甘酒売り」が甘酒を売り歩いたと言われています。

江戸時代は勿論エアコンなどありませんので、暑さで夏バテや病気になってしまう人も多く、
それを防ぐべく江戸幕府が甘酒の値段設定を庶民でも手軽に買えるよう設定したこともあって
甘酒は夏の栄養ドリンクとして庶民が日常的に飲む『夏の風物詩』となりました。
その歴史から「甘酒」は現在でも俳句の夏の季語として使われています。

 

3.甘酒の効能

同じ甘酒でも、酒粕甘酒と米麹甘酒では含まれている成分が違うため効能も違いますので
自分の目的に合わせた効能のものを選んで飲むのをおすすめします。

酒粕甘酒

・酒粕にはメラニン色素の働きを抑える成分が入っているので
シミやそばかすの発生を抑制し、また保湿効果もあるので美肌効果が期待できます。

・酒粕には、深い眠りを作る脳内物質を活性化してくれる働きがある「清酒酵母」という
成分が入っています。これによりぐっすりと眠ることができ、身体だけでなく、
脳もしっかり休ませることができます。

・酒粕にはレジスタントプロテインという特殊なたんぱく質が含まれています。
レジスタントプロテインは食物繊維に近い働きをしますが、
吸収されずにそのまま排泄される食物繊維と違い、
コレステロールや脂質を捕まえて一緒に排出されるため
ダイエット効果を期待する方には酒粕甘酒の方がおすすめです。

米麹甘酒

・米が発酵分解された米麹甘酒には脳や身体のエネルギー源であるブドウ糖が大量に含まれており
疲労回復に適しています。一般的に「飲む点滴」と言われているのはこちらの米麹甘酒です。

・発酵食品であるため、腸内環境を整える善玉菌が含まれます。人の身体の免疫細胞はおよそ
60%が腸に集中しているため腸内環境が整うことにより免疫力アップに繋がり、
風邪などの予防にも効果があります。

・腸内環境の向上はシミやニキビの原因にも効果があり、さらに、肌の色素沈着の原因となる
メラニンの生成を抑えるコウジ酸も入っているためシミやそばかす、くすみの予防効果が期待でき、
美肌効果があるとされています。

4.もっと身近に甘酒を

・毎日続けるために

毎日少しずつ飲むのが大切な甘酒ですが、
甘酒のクセが苦手だったり、好きだけれど毎日では飽きることもあると思います。
そんな時は甘酒に何かを加えてちょっと味を変えてみるのがおすすめです。

牛乳や豆乳
甘酒のクセを和らげ、とろみを薄めて飲みやすくなります。
牛乳には甘酒に含まれていないカルシウムが豊富に含まれますので
甘酒の栄養とあわせてカルシウムの補給もできます。
牛乳よりカロリーの低い豆乳はダイエットをしている方にもおすすめです。

バナナ
牛乳や豆乳より味が濃いので、どうしても甘酒のクセが気になる方におすすめです。
冷凍してシャーベットのようにしてデザートとして食べるのもいいですね。

きなこ
こちらもクセが気になる方におすすめです。
きなこは食物繊維が豊富で、血糖値の上昇を抑える効果があるようです。

カルピス
甘酒にカルピス(原液)を大匙1杯ほど加えるだけ。
甘い甘酒がさらに甘くなりそうですが、乳酸菌の酸味で爽やかさが加わります。
冷たく冷やして夏に飲むのもおすすめです。

生姜やはちみつ
生姜を混ぜることで甘酒が生姜飴のような味になり、体を温める効果も期待できます。
酒粕甘酒を作る際、砂糖の代わりにはちみつを使うのもいいですね。

レモン
酸味を加えることで爽やかな味になり、飲みやすくなります。
レモンに含まれるクエン酸は疲労物質である乳酸を分解することにより
疲労回復によいといわれている成分です。

・せっかくなら気分を変えて

毎日飲む為に味を変えてみるように、その日の気分で
器も変えてみるのはいかがでしょうか?
お気に入りの器で飲む甘酒は、リラックス効果アップにもつながります。

 

いかがでしたか?色々効果が期待できる甘酒、ぜひ毎日の健康習慣にお役立て下さい。

尚、甘酒の糖分はブドウ糖です。飲み過ぎると急激に血糖値を上げ過ぎてしまうので、
一日に200cc程度を目安とし、過度な摂取には気を付けて生活に取り入れて下さい。

 

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