食器・厨房コラム

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食器 2021.1.04

茶托の種類と選び方

遠藤

日本のおもてなしには欠かせない「茶托」。
材質や形状、デザインもさまざまです。
そこで今回は、茶托の種類と選び方についてご紹介します。

 

1.茶托とは

 

湯呑の下に敷く“受け皿”のこと。
日常生活で使う機会はなかなかありませんが、来客時には欠かせない道具です。

 

茶托には
・机においた書類が濡れないように
・お客様に茶碗の熱さを直接感じさせないように
・お茶がこぼれてしまったときに洋服が汚れないように
・お客様が口をつける茶碗に直接手を触れないように

このような役割があり、大切なお客様への“心遣い”や“おもてなしの心”が込められています。

 

2.茶托の種類

 

2-1.【木製】

最も一般的な素材。木目そのものの味わいを楽しむことができます。
高級感と品がある漆塗りの茶托はおもてなしにぴったりです。

 

2-2.【陶器製】

気品あふれる陶器の茶托は高級感を出したいときにおすすめです。
コーヒーやティーカップのソーサーとして合わせたり、小皿としても活用できます。

2-3.【竹製】

軽くて壊れにくいのが特徴。
比較的どのような素材の湯呑でも合わせやすいので一つ持っておくと便利です。

 

2-4.【金属製】

玉露用や中国茶用の小さく軽い茶碗には重量感のある金属製茶托がおすすめ。
アクセサリーや小物を置くトレーとして使ってもおしゃれですよ。

 

3.茶托の選び方

 

3-1.【湯呑みに合うサイズ・形状を選ぶ】

茶托は湯呑との大きさやバランスも考えて選んでください。
基本的な茶托の大きさは直径12cmのものが目安となります。

大きさの目安として、茶托の上に湯呑を伏せて置き、湯呑の左右に
人差し指1本分くらいの余裕があると見た目的にもバランスが良いでしょう。
また、高さのある湯呑には小さめの茶托、背の低い汲出などには
大きめの茶托を合わせるとバランス良くきれいに見えます。

 

3-2.【用途に合わせて選ぶ】

法事やお葬式の際は黒系統の茶托がおすすめです。
黒系統の色なら仏事・慶事兼用で使えますが、金の装飾や水引きの柄など
仏事には不向きなものもありますので注意してください。

お祝いの席には華やかな朱色などの赤系の茶托がおすすめです。

 

4.おわりに

いかがでしたか?

“おもてなしの心”を伝えるアイテムとして必要不可欠な「茶托」。
夏場には竹製の茶托、冬場には木製の茶托を使うなど、
茶托の素材を変えて季節感を演出してみるのもいいですね。

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