食器 2021.8.07
ラーメンどんぶりの種類と模様の意味
日本の国民食とも言える「ラーメン」。
普段何気なく食しているラーメンですが、ラーメンのどんぶりにも
いくつかの形状があることをご存知でしょうか?
今回は“どんぶりの種類と模様の意味”についてご紹介します。
目次
1.代表的なラーメンどんぶりは?
一口にラーメンどんぶりといっても形状は様々。
1-1.高台丼・反高台丼 (こうだいどん・そりこうだいどん)
最も一般的なラーメンどんぶりの形状。
どんぶり底の高台部分が通常より高めで、フチが少し反っているのが特徴。
高台がしっかりしているどんぶりだと、熱いスープのラーメンでも
指まで熱が伝わりにくいという利点があります。
1-2.切立丼 (きったちどん)
高台部分からまっすぐ斜めに切り立ったシャープな形状。
高さが低めなので片手で持ちやすく、重なりが良いため収納しやすい。
スープの量をあまり必要としないラーメンに向いています。
1-3.玉丼・玉渕丼 (たまどん・たまぶちどん)
全体的に丸みを帯びた形状。
口元の太くて丸い“玉渕”部分が丈夫で欠けにくいのが特徴。
具材の多いラーメンなどによく利用されています。
1-4.多用丼 (たようどん)
ラーメン、うどん、蕎麦、カツ丼、など
あらゆる丼メニューに使う事が出来る「多用な」どんぶり。
小さなサイズのものは、つけ麺用のタレ鉢や、小丼に使われます。
1-5.麺丼・麺鉢 (めんどん・めんばち)
丸く開いた形が特徴。
大きさも深さもあるので、汁気のある麺類の盛り付けに適しています。
2.よくみるラーメンどんぶりの模様の意味は?
ラーメンどんぶりに描かれている模様の主流は
「雷紋」「双喜紋」「龍」「鳳凰」だとされています。
2-1.雷紋 (らいもん)
ラーメンどんぶりのトレードマークと言ってもいい四角い渦巻き模様。
中国の伝統的な模様で、古くから建築物や磁器に描かれていました。
自然界の脅威の象徴である雷をモチーフにしており、鬼を迷わせる迷路を表し魔除けを意味する。
中国では雷光や雷鳴は天の意志を表しているといわれ、おそれ崇めていたそうです。
2-2.双喜紋 (そうきもん)
「喜」という文字が二つ並んだ模様。
新郎新婦が並んで喜んでいる姿を文字にしたもので、喜びが重なってくるという意味を持っています。
中華圏では、結婚式や春節などおめでたい席で使われる特別な模様になります。
2-3.龍 (りゅう)
かつては皇帝しか使用することが許されなかったほど高貴な紋章でした。
龍は「甘露の雨を降らし、五穀を成就せしめる」空想上の生き物ですが、
幸運を招く象徴などとして、中国では天帝の使者として古くから崇められていました。
2-4.鳳凰 (ほうおう)
古代中国において、最も高貴で幸運を招く空想上の鳥。幸運を招く象徴。
「鳳」は雄鳥で皇帝の紋章、「凰」は雌鳥で皇后の紋章として古くから用いられていました。
3.おわりに
いかがでしたか?
雷紋模様はラーメン屋さんでもなかなか見かけなくなりましたが、
ラーメンどんぶりには縁起のよい模様が描かれているんですね。
他にもいろんな形状や模様がありますので、専用のどんぶりを準備して
自宅でお店のような気分を楽しんでみてはいかかですか?
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