業務用の食器等を扱ってるお店の
グラスコーナーに「HS」強化というラベルが貼ってあるグラスがあります。
「HS」強化って何？
普通のグラスと何が違う？
疑問に思いませんか。
そこで今回、強化グラスについてご紹介しようと思います。

ちなみに「HS」とは⇒安全性を重視した強化方法（東洋佐々木硝子(株)HPより）

【主なラベルの種類】

◎食器用グラスの主な強化方法は、物理強化／イオン強化に大別されます。
下記方法となります。
「HS」青ラベル／口部物理強化グラス
「HS」銀ラベル／口部イオン強化グラス
「HS」文字が銀色／全面イオン強化グラス

※「HS」→ハードストロングの略

 

【ラベル別の説明】

＜物理強化　HS口部強化グラス（青ラベル）＞

◎強化方法／加熱急冷によってグラス表面び圧縮応力を発生させて口部
強化を行う方法

◎耐久性／従来のイオン強化グラスに比べて強化層（圧縮応力層）が約0.3㎜と厚く、
長期間使用しても、使用中につく傷からグラスを守ります。

◎安全性／必要な部分のみ強化することで、全面強化グラスと違い、破損しても口部強化の
ため普通のグラスと同じような割れ方をします。

＜イオン強化　HS口部強化グラス（銀ラベル）＞
◎強化方法／科学的な処理により、グラス口部または圧縮応力を発生させて強化する方法

◎耐久性／口部の薄いタンブラーなどにHS口部イオン強化加工を施すことにより、
口部の耐久性を大きく向上させることができます。

◎安全性／必要な部分のみ強化することで、全面強化グラスと違い、破損しても口部強化の
ため普通のグラスと同じような割れ方をします。

 

＜全面イオン強化　HS強化グラス（文字　銀ラベル）＞

◎強化方法／科学的な処理により、グラス口部または圧縮応力を発生させて強化する方法

◎耐久性／ステムウェアなどの複数な形状のグラスにHS全面イオン強化加工を施すことにより、
製品全体の耐久性を大きく向上させることができます。。

◎安全性／必要な部分のみ強化することで、全面強化グラスと違い、破損しても口部強化の
ため普通のグラスと同じような割れ方をします。
（全面物理強化グラスは、耐久性は高くなりますが、突然爆発し、破片が広範囲に飛び散る場合があります。）

※圧縮応力とは？従来のイオン強化グラスに比べて強化層（圧縮応力層）が約0.3㎜と厚く、
長期間使用しても、使用中につく傷からグラスを守ります。

【圧縮応力とは・・・物体を外部から圧縮した時、物体の内部で釣り合いを保つために生じる力】

業務用食器洗浄機、家庭用食器洗い乾燥機にも対応し安全性、耐久性を重視されたものと言えます。

 

まとめ

業務用と普通のグラスとの強度の違いが判ると思います。
聞きなれない用語が多くて覚えられないかとは思いますが、
強度の面を考慮すると、普段使いには向いているのかもしれないですね。
デザイン性やコスト面とかも大切ですが、
上記の事を踏まえて、グラスを選んでみるのもいいかもしれません。