食器・厨房コラム

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食器 2018.6.28

おしゃれでかわいい「木のお皿」、取り扱い方法を覚えて活用しよう!

佐藤

特有の質感と温かみのある色合いで、安定の人気を誇っている『木製食器』。
使い込むほどに深みが増していくのも木製ならではの魅力。
しかし、天然素材ゆえ取り扱いには気をつけなければいけないことも。
そこで、木製食器を長く清潔に使うために、正しいお手入れ方法や使い方をご紹介します。

1.基本のお手入れは「すぐ洗う」

 使ったらすぐに洗って、よく乾燥させる

木製食器は使い終わった後、長時間放置しないことが大切。
特別な洗い方は必要なく、他の食器と同じように食器用洗剤で洗ってOK。
(※ 強く洗うと傷がつきやすいので、優しく洗うことを意識しましょう)

また、長時間水に浸すのはNG。
木製食器は水に弱く、長時間ぬれたたままにしておくとカビが生えやすくなります。
水につけおきすることで、木が傷み、腐ってしまう原因に。
洗い終わったらすぐに水分を拭き取り、風通しの良い日陰で乾燥させます。
しっかり乾かせばカビの心配もありません。
ついつい後回しにしてしまいがちですが、洗ったあとは水切りカゴに放置せず、
きちんと乾かしましょう。

 

 木製食器は食洗機で洗える?

洗浄時のお湯や乾燥で高温にさらされることで、木のツヤがなくなったり
ひび割れや変形などの可能性があるため、木製食器は食洗機の使用がNGの場合が多い。
また、食洗機で洗うことはできても、洗浄温度の指定がある場合もあるので
購入前や使用前によく確認しておきましょう。
 

2.極端な温度変化が苦手

 電子レンジには入れないで!

電子レンジで加熱することによって、木が温まり、もろくなったり
ひびが入ったりと、発火や傷みの原因になります。
木製の食器には独特の味わいがありますから、
長持ちさせるためにも取り扱いには注意したいものですね。

 

 冷蔵庫に入れたままにしない

電子レンジはダメでも冷蔵庫ならいいのでは…?
しかし、これも実はNGなんです。
低温すぎても傷みの原因となってしまいます。
木製食器は極端な温度変化に弱いため、冷蔵庫に入れたままにしておくと
極度の乾燥により割れる恐れがあります。
また、木地が反ったり、塗装が剥がれたり、ひび割れの原因にも繋がります。

 

3.ちょっとした気遣いが長持ちさせる秘訣!

    炒め物を盛ってもOK!

よく、「熱いもの、油分の多いものは乗せないでください」という注意書きも目にしますが、
木製食器には実は油分が必要なので、あまり気にする必要はありません。
要は長時間放置しなければ何を盛り付けてもいいのです。
油分が多く、色味・臭いの強い料理を盛り付けると、シミの原因になることがありますので
この場合は、ワックスペーパーを敷くなど、盛り付けを工夫してみてください。

 保管は風通しの良い日陰で

木製食器は保管場所にも気をつけましょう。
直射日光を避け、風通しの良い場所に保管することで、カビや腐敗を防ぎます。
密閉された空間に保管すると、梅雨時や夏の湿度と温度が上がった時に
カビが生えやすくなってしまうので、注意しましょう。

4.乾燥したらオイルでケアを

 オイルを使ったお手入れ

木製食器は基本のお手入れをしていても、だんだんツヤがなくなったり、
カサカサしてくることがあります。これは油分が足りなくなっている証拠。
それを解決するお手入れは、オイルを使って簡単にすることができます。

使用するオイルはオリーブオイルやクルミ油、エゴマ油など食用で身近にあるものでOK。
乾いた状態の木製食器にオイルを付けて馴染ませ、布巾やペーパータオルなどでしっかり拭き取ります。
たっぷり塗ってしまうと乾燥が遅くなりますので、薄く塗るようにしてください。
オイルで手入れした後は、風通しの良い所で一日乾燥させます。
(※オイルの中でも、クルミ油・エゴマ油は乾性油のため、乾きやすいという特徴があります。)

発想の転換で、オリーブオイルやサラダ油を含んだ料理を
木製食器に盛りつければ、油がなじんで食器のお手入れにもなります。
食べ物の油分が染み込むことによって色に深みが出て、木製食器が丈夫にもなります。

 

 ガサつきや傷がひどい時は

オイルを塗る前に、目の細かいサンドペーパーで、
傷やガサつきが気になる部分を磨きましょう。
その後オイルを塗り込むと、木製食器がつややかに蘇ります。

 

おわりに

見た目がオシャレなのはもちろん、色や形・大きさもさまざまで
食卓に温かみをプラスしてくれる『木製食器』。
お気に入りがある方も、これからお気に入りを探す方も、
ぜひ今回のポイントを押さえて長く愛用できると良いですね。

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