食器・厨房コラム

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食器 2019.9.23

食器の種類と用途 ~和食器【皿】~

遠藤

種類が豊富な『和食器』。

色々な形の和食器を目にしますが、
何に使うのか分からないものもありませんか?

今回は【皿】の名称や基本的な用途をご紹介します。

 

和食器の主役とも言うべきお皿。形と大きさにより用途も様々です。
和食器は「寸(すん)」という単位で表します。1寸は約3cm、1尺は約30cmです。

1.皿の種類

1-1.大皿

別名【盛込皿】。

「尺皿(しゃくざら)」とも呼ばれ、一尺の大きさの皿で直径30㎝前後のものを指します。

通常、刺身の盛り合わせなどテーブルの中央に置いて取り分ける料理に使用しますが、
最近ではワンプレートとして使うこともあります。

また、パスタやカレーなどの洋風料理にも活用できます。

 

1-2.中皿

「五寸皿」「六寸皿」「七寸皿」「八寸皿」と言われる15~24㎝の皿。

一人前の焼物、揚げ物、前菜をはじめ、パスタやカレーなどにも使われます。

また、取り皿としても使えます。

 

1-3.小皿

「三寸皿」「四寸皿」と言われる、直径12cm以下の皿。

取り皿や醤油皿、煮物や和え物に使いやすいサイズです。
その他、おまんじゅうなどのお菓子類を乗せたりと幅広く使えます。

 

1-4.豆皿、手塩皿

10cm以下の小さい皿。
3~5㎝程度の豆皿は箸置きにもなります。

醤油皿や調味入れとして使う以外にも、
おかずを少しずつ盛り付けて食卓に並べてみるのも素敵ですよ。

 

1-5.天皿

その名の通り、天ぷらの盛り付けに使用される皿。
呑水(とんすい)と対で出すのが一般的。

 

1-6.前菜皿

前菜の盛り付けに使用される皿。
24cmくらいのものは「八寸」とも呼ばれています。

複数の珍味を八寸に入れて先付けとして使用されることもある。

 

1-7.焼物皿

色々な用途に使われる便利な中皿。

長角皿タイプが多いですが、丸皿もあり多彩で、
主に、焼物や天ぷらなどの盛り付けに使用されます。

海魚は腹を手前に、川魚は背を手前に盛り付けます。

 

1-8.銘々皿

「小皿」「取り皿」と同義。

お料理やお菓子を一人一人に取り分けるための皿。

漆器やガラスなど、おしゃれなデザインのものが多く、
来客時のおもてなしに欠かせない食器です。

 

1-9.付出皿

料理のはじめに出す、付き出しを盛り付ける皿。
長手が20~35cmの細長い皿で、左に海のもの、右に山のものと三点盛りにする例が多い。

 

1-10.口変り皿

懐石で使う取り皿。

本来、懐石の流れの中では起承転結の転にあたる器であり、
意外な印象を与える役割を担っているため、凝ったデザインのものが多い。

左下に海のもの、右上に山のものを取り合わせて盛り付けるのがしきたりです。

 

1-11.薬味皿

味噌やネギなどの薬味をのせるための皿。
丸皿の他、仕切りがある物もあります。

 

2.おわりに

いかがでしたか?

お皿だけでもたくさんの種類がありますが、
お椀、鉢物など、和の食器はまだまだあります!

次回は【椀】の名称や基本的な用途をご紹介します。

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