食器・厨房コラム

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食器 2019.10.28

食器の種類と用途 ~和食器【鍋・その他】~

遠藤

種類が豊富な『和食器』。

色々な形の和食器を目にしますが、
何に使うのか分からないものもありませんか?

今回は【鍋・その他】の名称や基本的な用途をご紹介します。

 

1.鍋

 

1-1.土鍋

土を材料にして作られる素焼きの鍋。
おでんやお粥など長時間煮込む料理に向いています。
また、保温効果にも優れているので余熱調理といったエコな使い方もできます。
土鍋のサイズは3号が口径約13cm、10号が口径約30cmですので、
1人鍋用は4~6号、2~3人鍋用は7~8号、4人以上で鍋をするなら9号以上を目安にしてみてください。

 

1-2.ごはん鍋

ガス火やIHを使ってご飯を炊く鍋。
ご飯鍋には土鍋、ホーロー、文化鍋(アルミニウム合金)など材質の種類がいくつもあり、
炊き上がりや扱いやすさがそれぞれ違ってきます。
1合から炊けるものも多いため、夜食などで少量のご飯を炊きたいときや一人暮らしの方にもぴったりです。
また、味噌汁やスープなどの汁物、煮物作りなどご飯を炊くこと以外にも使えて便利です。

 

1-3.陶板鍋

日本料理に用いられる耐熱鍋。
ステーキに野菜炒め、蒸し料理などいろいろ出来る万能鍋です。

 

2.その他

2-1.蕎麦猪口

盛りそばのつけ汁を入れる器。
和食器の中でも抜群の多様性があり、煮物や茶碗蒸し、デザートカップなどにも使える便利な器です。
日本酒やウイスキーなど、お酒を飲むときに使っても素敵ですね。

 

2-2.箸

日本人の食生活には欠かせない食器で、 二本でひとつとなった棒状のもの。
お箸はつまむ・はさむ・押さえる・すくう・裂く・のせる・はがす・支える・くるむ・切る・運ぶ・混ぜるなど、
二本の棒を片手で操り、さまざまな機能をもたせる事の出来る優れた食器です。
見た目のバランスが美しく、使いやすいとされるお箸の長さを「一咫半(ひとあたはん)」と呼びます。

利き手の親指と人差し指で直角にした時、人差指と親指を結んだ対角線の長さを一咫(ひとあた)と言い、
この長さの1.5倍である一咫半(ひとあたはん)が最も持ちやすい長さとされています。

お子様の箸の長さの目安は、【1~2歳:13cm】【3歳:14cm】【4歳:15cm】【5歳:16cm】
【6~7歳:17cm】【8~9歳:18cm】【10~11歳:19cm】【12歳~:20cm】。

お箸も手の成長に合わせてこまめに変えてあげることをおすすめします。

 

2-3.箸置き

食卓で箸先をのせておく器具。
「箸枕」「箸休め」ともいわれます。
季節に応じたものやオールシーズン使えるもの両方持っていると便利です。
箸置きひとつで手軽に食卓の雰囲気を変えられますよ。

 

2-4.松花堂

弁当箱などに入れ、組み合せを楽しむ器。
少量の料理を品良く盛付けることで高級感を演出します。
普段使いからおもてなしまで幅広く使える器です。

 

3.おわりに

いかがでしたか?
和食器は豊富なサイズ、形、模様が魅力です。

それぞれの特徴や使い方を知った上で、自分なりの使い方を楽しんでみてください。

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