食器・厨房コラム

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厨房用品 2021.7.05

木べらの選び方

遠藤

さまざまな調理シーンで大活躍の「木べら」。
木べらと一口に言っても、素材や形状もさまざま。

今回は、便利なアイテム“木べら”の選び方についてご紹介します。

木製ならではの自然なぬくもりに美しい木目、
フライパンやお鍋を傷つけにくく、安心して使えるのも魅力的。

木べらには大きさや素材、先端の形など様々な種類がありますので、
調理によっていくつかを使い分けるのもひとつの方法です。

1.【素材で選ぶ】

木べらには『ヒノキ』『ヒバ』『オリーブ』『イチョウ』など、
さまざまな素材が使われており、使い心地がそれぞれ違ってきます。

・ヒノキ、ヒバ:木べらの定番素材。耐久性が高く、水に強いのが特徴。
抗菌効果が期待できるため、清潔に使えるのもポイント。

・竹:竹特有のしなり感が魅力。手にしっかり馴染んで握りやすい。
軽くて丈夫なので、長時間の調理をするときにぴったり。

・オリーブ:耐久性に優れており、水はけがよく衛生的に使うことが出来ます。
マーブル模様なような美しい木目が人気。

・イチョウ:適度に柔らかく、水はけがよい。

・桜:とても硬く耐久性に優れている。経年変化も楽しめます。

素材の特徴を押さえて、用途や好みに合う素材を選んでみてくださいね。

2.【柄の長さで選ぶ】

使いやすい木べらを選ぶためには、柄の長さも要チェック!

・柄の長い木べら:鍋からの距離があるため、手元が熱くなりにくい。
深い鍋にも使えます。

・柄の短い木べら:力の加減が調節しやすい。
力がよく入るので、裏ごしをしたりする際に便利です。

3.【形状で選ぶ】

木べらの形状も忘れずにチェックしましょう。

・穴あきタイプ:食材がくっつきにくく、まんべんなく混ぜ合わせられる。
混ぜる際の抵抗が少ないので、とろみのある煮込み料理や
ジャムなどを作る際にもおすすめです。

・スプーン型:かき混ぜるのはもちろん、スープや煮物を味見するときにとっても便利。

・斜めの形状:フライパンや鍋の底へのあたりが良く混ぜやすい。

・平らな形状:鍋底にあたる部分が広いので、食材を潰しながら加熱するときなどに便利。

4.お手入れ方法

長時間水に浸けたり、水気が残ったままにしておくと黒ずみやカビの原因に。
洗った後は吊るしたり、立てかけるなどして自然乾燥でしっかりと乾かしましょう。
フックや穴付きのものなら、洗った後に吊るしておけるので便利ですよ。

また、洗剤をつけて洗うことにより木の油分が落ち、
使用していくうちに木肌がカサカサすることがあります。

木の表面が乾燥してきたら、オリーブオイルやアマニ油、
クルミ油などの食用油を布に含ませ、擦り込むように塗布してください。

そうすることで木の乾燥を防ぎ、ひび割れなどを起こしにくくなります。

木目も美しく蘇りますよ。

5.おわりに

いかがでしたか?
長く使い込むほどに味わいが増す「木べら」。
経年変化を楽しめるのも魅力のひとつですね。

お気に入りのモノを見つけて、自分だけの木べらを育ててみてください。

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