その他 2023.3.16
南部鉄器のトップメーカー「岩鋳」「及源」の鉄瓶、急須
皆さん、前回のコラムでは「鉄瓶」「鉄急須」の違いをご紹介させていただきました!
ご興味がある方はぜひこちらもご覧ください!
今回は南部鉄器のトップメーカーである2つのメーカーとその鉄瓶と急須の紹介もしていきたいと思います!
1 南部鉄器とは
そもそも「南部鉄器」とはなんだ、と思われる方もいると思います。
南部鉄器は、岩手県盛岡市周辺で作られている金工品です。
南部鉄器の特徴は、さびにくく長持ちすることや熱が均一に伝わること、保温性に優れていることなどです。
鉄器ならではの重量と安定感、ざらりとした独特の風合いも相まって、素朴ながらの美しさも魅力となっています。
使い込むほどに風合いが出てくる。使い手によって味わいが変わる「私だけの一点もの」それが南部鉄器です。
大切に扱うことで何代にもわたって使い続けることができるのも特長で、そのため少しお値段は張ってしまいます。
2 「岩鋳」とは。
岩鋳は明治35年の創業以来、四百年を越える南部鉄器の伝統を守りながら現代の暮らしにもなじむ製品づくりへ取り組んできたメーカーです。カラフルな南部鉄器で海外展開を本格化、その結果、欧米の小売店で「IWACHUが欲しい」といえば南部鉄器のティーポットが出てくるまでに浸透させました。
3 「及源」とは
900年前の平泉時代より受け継がれている鉄鋳物技術の一端を担いつつ創業し、いくつもの世代を超えて商品を届けてきたメーカーです。
暮らしを便利にしたり、楽にする商品ではありませんが、改めて人生の愉しさの手応えを感じさせてくれる商品、それが及源鋳造の商品です。
4 「及源」のおすすめの「鉄瓶・鉄急須」
4-1 アラレ紋様を施したまんまるお月様のような鉄瓶
「観月アラレ 1.85L」
アラレ文様は鉄瓶が肉厚になり、保温効果が増します、先人の卓抜な知恵と緻密なデザインが受け継がれている鉄瓶で、丸いお月様をイメージした形が特長。蓋のつまみはデザイナーが「ごまの花」をイメージしたものです。IH対応なのも嬉しいポイントです。
4-2 「はだ」紋様という鋳物本来の質感を感じられる鉄瓶に小菊が散りばめられた可愛らしい鉄瓶
「東雲小菊 1L」
鉄瓶本体だけでなく蓋にも小菊が施されている可愛らしい一品で、蓋のつまみ部分は、花のつぼみをモチーフにしています。IH対応なのも嬉しいポイントです。
4-3 ころんとした丸いフォルムが特徴的で愛らしい鉄急須
「千草 0.55L」
広金属造型家 廣瀬愼氏のデザイン。放射状の線が施されたコロンとしたフォルム丸いつまみがアクセントになっている急須。愛嬌のある可愛らしいデザインです。こちらはサイズの展開があり0.25Lの商品がございます。同容量の0.55Lで珍しい緑色のカラー急須もございます。琺瑯加工が施されておりますので鉄分補給はできませんがサビの心配がなく「美味しいお茶」を楽しみたい人にはおすすめの商品となっております。
5 「岩鋳」のおすすめの「鉄瓶・鉄急須」
5-1 平丸型と呼ばれる平たく丸い形状の鉄瓶に、南部伝統のアラレ文様を施した鉄瓶
「18型平丸アラレ 1.7L」
アラレ文様は鉄瓶が肉厚になり、保温効果が増します、先人の卓抜な知恵と緻密なデザインが受け継がれている鉄瓶で、蓋の摘みは松の実(松ぼっくり)をイメージしております。IH対応なのも嬉しいポイントです。
5-2 茶花としてよく用いられる水仙の紋様を施した鉄瓶
「水仙 丸ツル 1.6L」
「水仙」は仙人に例え、生命力の強い=長寿を意味します。雪が残る中で凛と咲くその姿は「雪中花」とも呼ばれ、春の訪れを知らせるめでたい花とされている縁起の良い柄です。鉄瓶本体だけではなく、蓋のつまみにも水仙の花が施された可愛らしいデザインで、IH対応なのも嬉しいポイントです。
5-3 独特のフォルムと鮮やかな色が目を引く鉄急須
「らいす 0.6L」
お米をイメージしデザインした急須。形はすっきりとしていながら、お湯もしっかり入ります。カラーリングも4色と豊富で、きっとお気に入りのお色も見つかると思います!琺瑯加工が施されておりますので鉄分補給はできませんがサビの心配がなく「美味しいお茶」を楽しみたい人にはおすすめの商品となっております。
6 まとめ
いかがでしたでしょうか。トップメーカーである「岩鋳」「及源」について紹介をさせていただきました。余談ですが岩鋳は茶の湯から始まったもので芸術色が強く、及源は鍋・釜・農機具など生活用品から発展した大衆性が特徴です。ただこちらは歴史であり、現在の製品にはあまり差はないようですから鉄瓶や急須を選ぶ際に「及源」のほうが、「岩鋳」のほうが優れているなどはありません。ご自分が好きだと思うメーカー、好きな鉄瓶の紋様や形、容量で決めて購入していただいて問題ないと思います。
さて次回コラムは引き続き鉄瓶と鉄急須関連になります。実は鉄瓶と鉄急須の良いとこ取りの商品があるのはご存知ですか?次回コラムは鉄瓶と鉄急須が兼用となった「岩鋳の鉄瓶兼用急須」について紹介をしていきたいと思います!
また見に来ていただけると嬉しいです!
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