厨房用品 2021.12.06
無水調理鍋とは? ~メリット・デメリット~
「無水調理鍋」という調理器具をご存知でしょうか?
“水を使わずに調理ができる鍋”なのですが、どのような
調理器具なのか分からない方もいるかもしれません。
今回は、食材の旨味を引き出し、美味しく仕上げてくれる
「無水調理鍋」のメリットやデメリットについてご紹介します。
目次
1.「無水調理鍋」とは?
水を加えなくても、食材そのものが持つ水分のみで調理をすることができる鍋のこと。
煮る・茹でる・炊く・炒めるなど様々な調理ができるのも無水調理鍋の特徴。
栄養や旨味を逃すことなく食材本来の味わいを楽しめます。
1-2.なぜ水を使わずに調理ができるの?
一般的な鍋は蓋の隙間から蒸気として水分が逃げてしまいますが
無水調理鍋は密閉性が高く、蒸気や香りを外に逃がしません。
食材から出た水分が蒸気として鍋の中でうまく循環するため
食材の水分だけで蒸し調理や煮込み調理ができるのです。
2.無水調理鍋のメリットとは?
2-1.素材の栄養を逃さない
たっぷりのお湯で野菜を茹でた場合、食材に含まれているビタミンやミネラルなどが
流れ出てしまいますが、高い密閉性を持っている無水調理鍋を使えば食材本来の旨味と
栄養素を逃さずに調理することができます。
2-2.時短、節約になる
保温性、熱伝導率に優れている無水調理鍋は火の通りが早く短時間で調理ができ
煮込み料理は余熱調理も可能なため、光熱費の削減にも繋がります。
2-3.多様な調理方法に対応
「煮る」「茹でる」はもちろん、ひとつの鍋で「蒸す」「炒める」「焼く」「炊く」
「揚げる」など様々な調理に対応しているのも魅力です。
2-4.ヘルシー調理ができる
水を加えないので味が薄まらず、食材の旨みが凝縮され
最小限の味付けで美味しく仕上がります。
また、無油調理に適したものも多く、食材が持つ油分を活かせるため
少ない油でヘルシーな調理ができます。
3.無水調理鍋のデメリットとは?
3-1.鍋の重さ
無水調理鍋の多くは鋳物のため、一般的な鍋よりずっしりと重め。
重いのが苦手な方は、扱いやすいアルミ製やステンレス製の鍋がおすすめです。
3-2.焦げやすい
水を使わないので焦げ付きやすくなります。
焼いたり炒めたりする時は“予熱”がポイント。
食材を鍋に入れる前にしっかり温めておきましょう。
予熱をすることで、鍋に食材がくっつきにくくなります。
鍋の中に水滴を垂らして、水が玉のようにコロコロと転がれば予熱はOK。
3-3.料理の保存には向かない
出来上がった料理をそのまま鍋に入れておくのは×。
料理の塩分や酸で鍋がサビてしまうことがあります。
調理後は容器に移して保存するようにしましょう。
3-4.変色しやすい
長期間の使用や、食材に含まれる成分によって黒ずみが発生することがあります。
3-5.蓋が開かなくなることがある
加熱により食材から発生する水蒸気が鍋本体と蓋の間に溜まり
「ウォーターシール」と呼ばれる水の膜を形成し密閉されるため
鍋が冷めると中が真空状態になり蓋が取れにくくなることがあります。
蓋が開かないときは、弱火でもう一度加熱してください。
また、余熱で調理する場合やごはんを蒸らす場合は火を止めた後
すぐ蓋の裏側についた水滴や鍋本体の縁の水分を拭いておくことで
蓋が開きにくくなるのを防げます。
3-6.火傷に注意
調理中は本体・蓋・取っ手が非常に熱くなりますので
必ず鍋つかみなどを使用しましょう。
また、蓋を開けたときの蒸気で火傷をしないよう
蓋を少しだけずらして蒸気を逃がしてから開けると安心です。
3-7.定期的にシーズニングが必要
無水調理鍋を長く使うには、「シーズニング」が必要な場合があります。
手間を減らしたい方はシーズニングが不要な商品を選びましょう。
※ シーズニング:鍋を油でコーティングすること
▼HALムスイ KING無水鍋(R)24 両手鍋 24cm 無水調理 1鍋8役
▼バーミキュラ オーブンポットラウンド 22cm 無水 ホーロー鍋
▼アイリスオーヤマ 鍋 無水鍋 ホーロー鍋 両手鍋 鋳鉄鍋 24cm IH ガス火対応
4.おわりに
いかがでしたか?
素材の良さを最大限に生かしてくれる「無水調理鍋」。
食材を入れるだけで簡単ににヘルシーな料理ができる無水調理鍋は
健康志向の方やダイエット中の方などにもおすすめ。
ひとつあれば様々な料理が楽しめますので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
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