厨房用品 2019.2.12
「やかん」使っていますか?
お湯を沸かす道具としておなじみの『やかん』、みなさんは使っていますか?
現在は電気ケトルなどの普及もありやかんは必需品ではなくなり、
毎日使っているという人から、やかんは使わない、そもそも持っていないという人まで
様々かと思います。
今回はそんなやかんについて色々ご紹介していきます。
1.「やかん」とは
やかんは、湯沸かしに用いられる、主に土瓶型の道具のことで、
ステンレスやアルミ、ホーローや銅など様々な素材、形状のものがあります。
「やかん」はちょっとレトロなイメージ、英語の「ケトル(kettle)」は
やかんよりもお洒落なものをイメージされることもありますが
本来は一緒のもので、どちらも湯沸かしの道具です。
ただし、近年各メーカーから『電気ケトル』が販売されており
その名称が浸透しているため、最近は「ケトル」というと
「電気ケトル」のことを指している人も多いようです。
2.やかん、使う派?使わない派?
昔から湯沸かしの道具として一般的なやかんですが、前出の電気ケトルや
湯沸かしから保温までできる電気ポットなどの台頭により
必ず家にあるものではなくなってきたようです。
使う派
・コーヒーや紅茶はその都度新しい水をやかんで沸かす
・麦茶など煮出すにはやはりやかんが便利
・冬に反射型のストーブを使うのでそれ用に
・電気ケトルや電気ポットはお手入れが面倒なので
・最近は色や形、素材など色々あるので用途に合わせて使う
使わない派
・場所を取るし他の道具と重ねられないので収納に困る
・電気ケトルや電気ポットがあるから
・マグ1、2杯ならレンジで十分
・お湯を沸かすなら鍋でもできるので
・お湯が沸いた後、止めに行かなくていいポットが便利だから
あなたはどちら派ですか?
3.自分に合ったやかんを選ぶ
サイズ
家族の人数や用途よって使いやすいサイズや容量は違ってきます。
一度に家族全員がお茶やコーヒーを飲む機会が多かったり、
お客様の多いご家庭でしたらたっぷり沸かせる容量の大きいものがおすすめです。
一人暮らしや、収納スペースに限りがある場合は1L程度の小ぶりなものでも。
大は小を兼ねるの言葉通り、大きい方が汎用性はありますが
容量の大きいものはたっぷり水を入れられる分、重くなりますので、
持ち上げる時のことも考えて選びましょう。
家庭用で0.6~2.5Lくらい、業務用だと10L以上のものもあります。
形状
ハンドルは、固定のものよりも片側に倒れるものの方が内部の手入れがしやすく
水を入れるのもラクです。同様に蓋も大きい方が中の手入れがラクです。
しかし、倒れるタイプのハンドルはきちんと上部で止まらないと
湯沸かし時にハンドルが火にあたって溶けたり、熱くなってやけどをする危険が
ありますので注意が必要です。
注ぎ口
一般的な太めの注ぎ口は、早く注ぐことができるので、
保温ポットに入れ替える場合等のに便利です。
コーヒーをハンドドリップする方におすすめなのが
少量ずつ注ぐことのできる注ぎ口の細いタイプ。
また、お湯が沸くと音で知らせてくれる笛つきのやかんも便利です。
対応する熱源
購入時は対応する熱源に気を付けましょう。
ガスとIH、どちらか片方に対応しているものと、両方に対応しているやかんがあります。
今現在使っている熱源に対応しているものを選ぶのは勿論ですが引っ越しの予定があったり、
災害時のことも考え両方に対応しているやかんを選ぶのもいいかもしれません。
材質による違い
・ステンレス
熱効率も良く保温性も高く、丈夫で汚れが落ちやすいステンレス製。
お手入れがラクなのも普段使いには助かります。
・アルミ(アルマイト)
銅の次に熱効率が高いですが、冷めやすい材質で、軽く、安価なものが多いです。
・ホーロー
鉄などにガラスをコーティングしたホーロー製は、傷やにおいがつきにくく、
他の素材のものに比べるとカラフルなものが多くデザインが豊富なのも特徴です。
ただし、衝撃や空焚きには弱いので扱いには気を付けましょう。
・鉄
お湯を沸かすたび、人間の身体に吸収されやすい「二価鉄(ヘム鉄)」という鉄分が
溶け出して鉄分補給ができる鉄製。溜め込んだ熱を逃しにくく保温性にも優れています。
錆が出やすいので、扱いに気を付ける必要があります。
・銅
熱効率が最も良いのでお湯が早く沸きます。美しさも特徴のひとつですが、
傷つきやすく手入れに時間がかかりますが、使い込むほど深みのある色に
変化するのでやかんそのものが変化する味わいも楽しめます。
元々、薬を煎じる道具だったやかんは、漢字で書くと「薬缶」と書きます。
現在では主に湯沸かし専用の道具として使われていますが、
用途に合わせて鍋や食器を選ぶように、お気に入りのやかんを手元に置いて
毎日の生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
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