その他 2020.4.03
知ってましたか?お菓子の語源あれこれ《 洋菓子編 -その3- 》
普段何気なく食べている『お菓子』。
お菓子の名前ひとつひとつにどのような意味が隠されているか知っていますか?
今回は《洋菓子》の名前の由来や語源ついてご紹介します。
目次
1. 洋菓子
1-1.【マカロン】
メレンゲに砂糖、アーモンドプードルを加えて焼き上げたお菓子。
一般的にマカロンといえば、カラフルな2枚の生地にクリームやジャムあるいはガナッシュなどをはさんだ
パリ風マカロン(マカロン・パリジャン)のことを指し、正式名称は『マカロン・ムー (macaron mou)』。
別名『マカロン・ジェルべ (Macaron Gerbet)』『マカロン・リス (Macaron lisse)』とも呼ばれています。
名前の由来はパスタの「マカロニ」と同じく、イタリア語で
《「繊細な生地」という意味の“maccherone (マッケローネ)”》が語源となっています。
ちなみに、日本にマカロンが伝えられた当初はあまり評判が芳しくなかったことから、
アーモンドの代わりに日本人にも馴染み深い落花生を使い『マコロン』というお菓子が作られました。
1-2.【シガレット】
プティフール・セック(乾いた小さなお菓子)のひとつ。
細く筒状に巻かれた形が《「巻きタバコ」に似ていることから》この名前がつきました。
1-3.【マシュマロ】
ゼラチン、卵白、砂糖を混ぜ合わせて作られたお菓子。
昔は「ウスベニタチアオイ」という植物の根から作られていたことから、
《ウスベニタチアオイの英語名『マーシュマロウ (marsh mallow)』》が語源となっています。
1-4.【サブレ】
フランス発祥のお菓子。
サクサクとした食感とバターの風味が特徴。
名前の由来は諸説あり、
《フランスの地方都市「サブレ=シュル=サルト」で作られていたことから》
《17世紀、サブレ侯爵夫人がバターをたっぷり使った焼き菓子を作ったことから》
《フランス語で“Sable (サーブル)”は「砂」を意味し、砂が崩れるような食感から》名付けられたといわれている。
1-5.【ビスケット】
イギリス発祥のお菓子。
ビスケットはラテン語の《「ビス・ コクトゥス (Bis Coctus):2度焼かれたもの」、
「ビスコクトゥス・パニス(Bis Coctus Panis):2度焼かれたパン」》が語源で、日持ちのする保存食として
作られていた“2度焼いたパン”がビスケットの起源であり、名前の由来でもあります。
また《スペインのビスケー湾で英国船が遭難した際、海水に浸った小麦粉やバターなどの残り物を練り合わせて焼き、
飢えをしのいだことから、湾名にちなんで『ビスケット』と呼ぶようになった》ともいわれています。
ちなみに、アメリカで「ビスケット」というと、スコーンのような厚みのあるふっくらした焼き菓子のことを意味します。
1-6.【クッキー】
アメリカ発祥のお菓子。
《「小さなお菓子」を意味するオランダ語の“koek (クーク)”》が語源で、
ケーキを焼く前にオーブンの火加減を確かめるため、生地を少量焼いてみたことが始まりとされています。
1-7.【アイシングクッキー】
クッキーにカラフルな砂糖で装飾を施したイギリス王室発祥のお菓子。
アイシングとは“砂糖の衣がけ”という意味であり、
《固まる前のつやつやとした光沢感が氷(ice)のように見えることから》『アイシング (icing)』と呼ばれるようになりました。
正式には『ロイヤルアイシング (royal icing)』と言いますが、アメリカでは『フロスティング (frosting)』とも呼ばれます。
1−8.【チュイール】
独特の丸いカーブが特徴的なフランスのお菓子。
正式名称は『チュイール・オ・アマンド (tuiles aux amandes) 』。
《形が屋根瓦に似ているところから》フランス語で“瓦”という意味である『Tuile (チュイール)』と名付けられました。
2.おわりに
いかがでしたか?
実はとっても種類が豊富な『マカロン』。
日本でお馴染みのマカロンは『マカロン・ムー』というパリ風マカロンですが、
クッキー風の『マカロン・ダミアン』やドーナツ型の『マカロン・ド・コルムリー』、
ココナッツ入りの『マカロン・ココ』など、フランス各地にはたくさんの種類があります。
お洒落でかわいいマカロンはおもてなしやギフトにピッタリですよ。
次回は《 洋菓子編 -その4- 》の名前の由来や語源ついてご紹介します。
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