その他 2020.4.04
知ってましたか?お菓子の語源あれこれ《 洋菓子編 -その4- 》
普段何気なく食べている『お菓子』。
お菓子の名前ひとつひとつにどのような意味が隠されているか知っていますか?
今回は《洋菓子》の名前の由来や語源ついてご紹介します。
1. 洋菓子
1-1.【クロッカン】
アーモンドがたっぷり入ったフランス発祥のお菓子。
正式には『Croquants aux amandes (クロッカン・オ・ザマンド)』といい、カリカリ、サクサクとした食感から、
フランス語の《“croquant (カリカリした)”》という単語がそのままお菓子の名前になりました。
1-2.【ラング・ド・シャ】
口の中で溶けるような食感が特徴のフランスのお菓子。
『ラング・ド・シャ (langue de chat)』とは、
「langue」は“舌”、「de」は“〜の”、「chat」は“猫”のことで、直訳すると「猫の舌」という意味です。
《薄い楕円の形とざらざらした表面の触感が猫の舌に似ているところ》から名付けられました。
ちなみに、ドイツにも「猫の舌」という意味のお菓子『カッツェンツンゲン (Katzenzungen)』と呼ばれるチョコレート菓子があります。
1-3.【スコーン】
イギリスのスコットランド地方発祥のお菓子。
名前の由来は、
《スコットランドのゲイル語で「ひと口大の大きさ」という意味の“Sgonn”に由来する説》
《「良質な白いパン」を意味する中世オランダ語の“schoonbrood (スコーンブロート)”に由来する説》
《スコットランドにあるスクーン宮殿の“運命の石 (Stone of Scone)”と形が似てることから》など、諸説あります。
スクーン宮殿の「運命の石」とは“歴代国王の戴冠式に用いられた椅子の礎石”のことを指しています。
1-4.【ワッフル】
生地を格子状の鉄板に挟んで焼いたお菓子。
《オランダ語で「蜂の巣」を意味する“wafel (ウェハー)”》が語源となっています。
普段、私達が呼び名として使っている『ワッフル (waffle)』は英語読みであり、
フランスでは『ゴーフル (gaufre)』、ドイツでは『ワッフェル (waffle)』と呼ばれています。
1-5.【ドーナツ】
生地を油で揚げたオランダ生まれのお菓子。
イギリスでは”doughnut”、アメリカでは “donut”と書きます。
『ドーナツ (doughnut)』とは《「生地」を意味する“Dough”と「木の実」という“Nut”を組み合わせた言葉》で
名前の通り、もともとオランダなどのヨーロッパではクルミを真ん中にのせた揚げ菓子でした。
ちなみに、生地をリング状にして油で揚げたドーナツは、アメリカ発祥と言われています。
1-6.【チュロス】
生地を星型の口金(絞り口)で絞り出した棒状の揚げ菓子。
スペインの羊飼いの間で簡単に作ることのできる揚げパンとして誕生したと言われており、
《細長くギザギザした形が「ナバホ・チュロ」という種の羊の角に似ていたことから》
『チュロス (churros)』と呼ばれるようになりました。
1-7.【プレッツェル】
ユニークな形のドイツ発祥の焼き菓子。
ドイツ語では『ブレーツェル (Brezel)』または『ラウゲンブレーツェル (Laugenbrezel)』といいます。
“ラウゲン”とは焼く前に生地を漬ける苛性ソーダのことで、この液に浸すことでブレーツェル独特の焼き色がつきます。
形の由来は諸説ありますが、《ラテン語の「腕」を意味する“bracchium (ブラッキウム)”》が語源であり、
キリスト教徒が祈りを捧げている姿を模していると言われています。
また、プレッツェルには“ベーグルに似た食感のパンタイプ”と“カリカリに焼き上げたスナックタイプ”の2種類があり、
日本ではグリコのプリッツが「プレッツェル」の変形として販売されています。
2.おわりに
いかがでしたか?
ベルギースイーツの代表格と言えば『ワッフル』。
この『ワッフル (waffle)』という言葉、英語では“おしゃべりしてむだに過ごす”
“無駄話”“中身のない話”という意味があるそうです。
わいわい集まっておしゃべりをしながら楽しむのにぴったりのお菓子ですね♪
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