その他 2020.5.06
世界の主食について知ろう!《 アジア編 》
主食といえば何を思い浮かべますか?
日本は主食としてお米を食べていますが、世界にはいろいろな主食があります。
今回は《アジアの主食》をご紹介します。
1.主食とは
主食とは『主なエネルギー源として日常的によく食べている食物』のこと。
主食となるには“他の作物より収穫量が多く”“毎年安定して手に入れられるもの”でなければなりません。
米・小麦・とうもろこし・イモ類・豆類がこれらの条件に当てはまりますが、
なかでも、米・小麦・とうもろこしは三大穀物と呼ばれ、世界の人々の暮らしを支えています。
また『主食』という概念を持たない国も多く存在します。
1-1.【日本】
日本の主食といえば「お米」。
日本人がお米を主食としているのは、
“日本の気候(温暖多雨)が稲の栽培に適していること”や“長期保存できること”
さらに“日本人の味の好みによく合った食べ物であること”などが主な理由です。
1-2.【韓国】
主食は日本と同じくお米。
お米以外にも、うどんのような「カルグクス」や、
そば粉を使った「ネンミョン(冷麺)」もよく食べられます。
1-3.【中国】
中国では『北麺南飯』と言われるように、
北方では麺やマントウ(中国の蒸しパン)などの小麦粉製品、南方ではお米が主食です。
1-4.【インド】
北インドは小麦、南インドはお米が中心。
小麦が主食の北インドでは「チャパティ」と呼ばれる全粒粉を使った平焼きパンを食べています。
インドの主食といったら“ナン”を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、
ナンというのは一般の家庭にはないタンドールオーブン(土釜)を用いて作るので、
家で作る習慣はなく「テイクアウトするもの」あるいは「レストランで食べるもの」なのです。
1-5.【ラオス】
“もち米”が主食という世界的にも珍しい地域。
ラオスでは「カオニャオ」と呼ばれるもち米が主食であり、
白米のカオニャオと赤米のカオニャオがあります。
蒸したもち米をティップカオと呼ばれる竹で編んだ容器に入れ、手で少しずつつまんで食べます。
1-6.【インドネシア】
主食は日本と同じくお米。
インドネシアで栽培している、ジャポニカ米とインディカ米の中間のようなお米の「ジャバニカ米」や、
日本ではタイ米やジャスミンライスなどと呼ばれる細長い「インディカ米」がよく食べられています。
お米以外にも麺やいも類、サゴヤシから採れる「サゴでんぷん」も主食として食べられています。
1-7.【ベトナム】
ベトナムの主食は“お米”と“お米の麺”。
平麺の「フォー」や丸麺の「ブン」、生春巻きにも使われる「ライスペーパー」など、
いろいろなかたちでお米を食べています。
1-8.【タイ】
タイの中部と南部ではお米、北部や東北部ではもち米が食べられています。
粘り気が少なくパラパラとした、細長い形のインディカ米が主流。
2.おわりに
いかがでしたか?
お米を使った料理が豊富な『アジア』。
私たちの住むアジアではお米を主食としている地域が多く、
それぞれのお米が持つ特徴を活かした調理法でおいしく食されています。
次回は《 北米・中南米・大洋州の主食 》をご紹介します。
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