その他 2020.6.13
ハーブの種類《サラダハーブ》
独特な香りや風味を持つ『ハーブ』。
数えきれないほどの種類があり、料理の風味や香りづけ、
アクセントとしても欠かせない存在です。
そこで今回は、香りを活かして生葉を薬味として食べる《サラダハーブ》の
効能や効果的な使い方についてご紹介します。
目次
1.サラダハーブの種類や効能は?
1-1.ディル
独特の強い香りとピリッとした辛みが特徴の「ディル」。
別名【イノンド】【蒔蘿 (じら)】。
酢とよく合うため、ドレッシングやピクルスに活用すると美味。
また、魚介類やじゃがいも、卵との相性がよく、サーモンマリネや
ポテトサラダ、卵や肉の風味づけなどにもおすすめです。
食欲増進、消化促進、鎮静作用があり、
寝る前にハーブティーを飲むと安眠できるといわれています。
1-2.チャイブ
ネギの仲間「チャイブ」。
別名【エゾネギ】【セイヨウアサツキ】【シブレット】。
細かく刻んで薬味や風味づけとしてサラダやスープ、卵料理など、
和洋中どんな料理にも合います。
また、ポンポンのような愛らしいピンクの花も、
“エディブルフラワー (食用花)”としてサラダに利用できます。
食欲増進、疲労回復、新陳代謝の活性化のほか、
ビタミンCや鉄分が豊富に含まれており、
貧血の予防にもよいといわれています。
1-3.ルッコラ
女性に嬉しい美容野菜「ルッコラ」。
別名【ロケット】【アルグラ】【キバナスズシロ】。
ゴマに似た風味とピリッとした辛みが特徴。
サラダやサンドイッチ、ピザのトッピングなど生のまま使うことが多いハーブですが、
肉料理のつけ合わせにしたり、お浸しや炒め物、お味噌汁などにも使うことができます。
ルッコラには、むくみを解消してくれるカリウム、
肌のターンオーバーを促し、隠れジミを減らしてくれるβ-カロテン、
美肌の維持やアンチエイジングに欠かせないビタミンCなど、
カルシウムや鉄分も豊富で、女性に嬉しい栄養素がたっぷりなのです。
また、辛味成分である“アリルイソチオシアネート”は
胃腸の働きを整えたり、皮膚の老化を防ぐ作用があります。
1-4.パセリ
“洋風料理の飾り”としておなじみの「パセリ」。
別名【オランダゼリ】。
パセリと言えば料理の付け合わせというイメージですが、スープやサラダ、
魚や肉の香草焼き、栄養素を丸ごと取り入れられるスムージーなどにも使用されます。
にんにくやオリーブオイルと一緒にペースト状にしたパセリのソースは、
魚のムニエルや肉のソテー、蒸し野菜などにつけて食べるのがおすすめです。
パセリは栄養素の含有量が多く、野菜の中でもトップクラス。
カルシウム・鉄・亜鉛・マンガンなどのミネラル類やビタミンB群、
ビタミンE、葉酸などのビタミン類を多量に含んでいますので、
サラダやスープ、ジュースなどにプラスして積極的にとりたいですね。
1-5.イタリアンパセリ
葉の縮れがない「イタリアンパセリ」。
別名【フレンチパセリ】。
ビタミンとミネラルが豊富な葉と茎は生でサラダにして使用したり、
スープやパスタの彩りやブーケガルニにも使われます。
パセリの味が苦手な方には、苦みの少ないイタリアンパセリがおすすめです。
1-6.バジル
イタリア料理には欠かせない「バジル」。
別名【バジリコ】【メボウキ】。
爽やかで甘みのある独特の芳香があり、サラダやパスタ、
トマト料理など、イタリア料理に欠かせないハーブです。
偏頭痛、神経性の頭痛、不安症、不眠症にも使われてきたハーブで、
イライラしたり気分が優れない時はハーブティーがおすすめ。
生葉を直接患部に擦り込むと、虫刺されの炎症やかゆみを鎮めてくれます。
また、葉を熱湯に浸し湯気を吸うと、鼻かぜや頭痛の緩和に役立ちます。
1-7.チャービル
美食家のパセリ「チャービル」。
別名【セルフィーユ】【ウイキョウゼリ】。
柔らかな葉と繊細な香りをもつハーブで、サラダやスープ、
チャイブやバジルとともに魚や肉料理の風味付けなどに使われます。
レースを思わせる葉の形がかわいらしく、料理の飾りとしても利用されます。
チャービルには解毒作用があり、体内の毒素を排出してくれるほか、
消化不良のときに用いると消化を助け、血行促進にも効果があると言われています。
1-8.ナスタチウム
華やかなエディブルフラワー「ナスタチウム」。
別名【キンレンカ】【ノウゼンハレン】【インディアンクレス】。
花、果実、葉にはピリッとした辛みがあり、花と葉はサラダやサンドイッチに、
未熟な果実はピクルスにしたり、すりおろしてワサビの代用としても利用できます。
ナスタチウムには、ビタミンCや鉄分などが多く含まれていて、
風邪や肌荒れ、貧血に良いとされています。
1-9.クレソン
肉料理の付け合わせでおなじみの「クレソン」。
別名【ウォータークレス】【オランダガラシ】【ミズガラシ】。
さわやかな香りと、ピリッとした辛みが特徴のハーブで、
サラダや炒め物、和え物などさまざまな料理に利用されています。
また、お浸しや天ぷらにしても美味しいですよ。
ビタミンやミネラルを豊富に含み、動脈硬化予防や老化防止、
ガン発生抑制、骨粗しょう症抑制の効果が期待されます。
2.おわりに
いかがでしたか?
ふんわりと香るハーブが食欲をそそる『ハーブサラダ』。
いつもの野菜では摂れないほどのたっぷりの栄養素を含んだ
おいしいハーブサラダを作ってみませんか?
いつもの素材に混ぜるだけで香りや奥深さが生まれ、
新しい美味しさを発見できますよ!
次回は、ハーブティーの素材になる《ティーハーブ》をご紹介します。
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