食器・厨房コラム

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その他 2020.11.07

食器の主な材質と性質について 〜ガラス・土石・金属・紙・木〜

遠藤

料理を引き立ててくれる「食器」。

「食器」とひとくちにいっても、
プラスチックや陶器など素材はさまざまです。

今回は【ガラス・土石・金属・紙・木】の
種類や性質についてご紹介します。

1.ガラス素材

1−1.【ソーダガラス (ソーダ石灰ガラス)】

窓ガラスや瓶など最も広く使用されている。

特徴

・安価
・硬くて軽い

 

1-2.【クリスタルガラス (鉛ガラス)】

主に高級食器や装飾品などに用いられる。

特徴

・透明感と光沢性に優れている。
・反射率、屈折率が高い。
・重量感がある。
・耐熱性、耐酸性に劣る。

 

1-3.【ホウケイ酸ガラス (耐熱ガラス)】

化学実験器具や調理器具として用いられている。

特徴

・熱膨張率が低い。
・耐熱性に優れている。
・硬くて軽い。

 

2.土石素材

 

2-1.【陶器】

陶土と呼ばれる土が主な原料。

「土もの」とも呼ばれます。

萩焼、美濃焼、薩摩焼などがあります。

特徴

・ぽってりとした柔らかい質感。
・表面が凸凹していたり、ゆがんだりしている。
・厚みがあり、指ではじくと鈍い音がする。
・吸水性があり、色やにおいがつきやすい
・熱伝導率が低いため、熱しにくく冷めにくい。
・色のバリエーションが豊富。
・目が粗く柔らかいため、欠けやすい。

 

2-2.【磁器】

陶石と呼ばれる石が主な原料。

「石もの」とも呼ばれます。

有田焼、九谷焼、清水焼などがあります。

特徴

・陶器に比べ硬質で丈夫。
・表面がガラスのように滑らか。
・薄手で、指ではじくと金属的な高い音がする。
・吸水性がないため、色やにおいがつきにくい。
・素地の組織が緻密で表面が白い。

 

2-3.【せっ器 (せっき)】

陶器と磁器の中間的な性質を持つのが特徴。

「半磁器」とも呼ばれます。

常滑焼、備前焼、信楽焼などがあります。

 

2-4.【強化磁器】

耐熱温度:1000℃以上

家庭で使用するような一般磁器を強くし、割れにくくしたものです。
アルミナを混ぜて強化しているものが主流となっています。

 

3.金属素材

 

3-1.【ステンレス】

カトラリーや器物として広く使われる材質。

特徴

・錆びにくい。
・高強度。
・耐熱性、耐低温特性に優れている。

 

3-2.【アルミニウム】

鍋、やかん等に使用されています。

特徴

・軽い。
・錆びにくい。
・熱伝導率が高い。
・低温に強い。
・無害(毒性がない)。

 

3-3.【銀】

カトラリー等に使用されています。

特徴

・金属臭がない。
・熱伝導率が高い。
・化学変化しやすい(変色)。
・抗菌作用がある。

 

3-4.【銅】

鍋、やかん、フライパン等に使用されています。

特徴

・熱伝導率が高い。
・錆びにくい。
・抗菌作用がある。

 

3-5.【錫】

酒器として利用されることが多い。

特徴

・錆びにくい。
・抗菌作用がある。
・金属臭がない。
・非常に柔らかい。
・熱伝導率が高い。
・イオン効果が高い。

 

3-6.【チタン】

中華鍋、フライパン、包丁等に使用されています。

特徴

・軽い。
・高強度。
・錆びにくい。
・無害(毒性がない)。
・熱伝導率が低い。

 

4.紙素材

紙コップ、紙皿等多種多様に使用されています。

通常、水や油等が浸透しないようにラミネート加工が施されています。

 

5.木素材

汁物の椀、お盆、箸等に使用されています。

うつわに使用される木は、スギ、ヒノキ、ケヤキ、
サクラ、ブナ、カエデ、クルミなどがあります。

表面の保護や美粧化のために、ウレタン塗装や漆塗り等が施されています。

 

6.おわりに

 

いかがでしたか?

食卓の名脇役「食器」。

食器は料理をより美味しそうに引き立ててくれる存在です。

その日の気分や料理に合わせて異なる素材の組み合わせを楽しんでみてください。

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