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その他 2021.5.05

和食に大切な「五」とは?

遠藤

季節に応じた食材、魚や野菜を中心とした美容や健康にも良い
理想的な「食」として海外からも非常に注目を浴びている「和食」。

今回は、和食を作る際や味わう際にポイントとなってくる
“和食に大切な「五」”をご紹介します。

 

和食における五とは「五法」「五味」「五色」「五適」「五覚」の五つのこと。

これは中国から伝わってきた『陰陽五行説』の考え方が日本で独自にアレンジされて
「五法・五味・五色・五適・五覚」という和食の定式になりました。

和食ではこの五つがとても大切にされています。

1.【五法】

五法とは「生 (切る)」「煮る」「焼く」「蒸す」「揚げる」の五つの調理法のこと。

「生 (切る)」は刺身、「煮る」は煮物、「焼く」は焼き物、「蒸す」は蒸し物、
「揚げる」は揚げ物を意味し、基本的な会席料理にはこれら五つの料理が必ず並んでいます。

 

2.【五味】

五味とは「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「塩味」の五つの味を意味する。

和食で使われる調味料の基本『さ・し・す・せ・そ』である、
『砂糖・塩・酢・醤油・味噌』の5種類が“五味”にあたる。

五味が揃うと最後まで飽きずに美味しく食べられるとされています。

 

3.【五色】

五色とは「青・黄・赤・白・黒 (しょう・おう・しゃく・びゃく・こく)」の五つの色を意味する。

青(緑)、黄、赤、白、黒(茶)の基本の五色を彩りよく合わせることで見た目にも美しくなるうえ、
青には“安心感”、黄・赤には“食欲増進”、白には“清潔感”、黒には“引き締め”といった意味まで込められています。

 

4.【五適】

五適とは「適温」「適材」「適量」「適技」「適心」の五つの適度のこと。

・適温:温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で召し上がっていただくこと

・適材:お客様の年齢や性別に合った素材を使うこと

・適量:多すぎず、少なすぎず、適当な量であること

・適技:技巧に懲りすぎず、適度に手を加えること

・適心:場の雰囲気やおもてなしの心を意識すること

 

5.【五覚】

五覚は「五感」のことで「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」の五つの感覚を意味する。

料理の美味しさは味だけでなく、歯ごたえや喉越しなどの五覚も欠かせません。

 

6.おわりに

いかがでしたか?

これらの「五」を家庭料理に取り入れることで見た目だけでなく
味の幅が広がり自然と栄養バランスも良くなります。

これからはぜひ「五」を意識して料理、食事をしてみてくださいね。

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