その他 2021.9.03
紙おしぼりの選び方
日本独特のおもてなしツール「おしぼり」。
一般的に『使い捨ておしぼり』と言われている紙おしぼりにも色々な種類があります。
今回は、おしぼりを導入される方にぜひ知っていただきたい
自分のお店にピッタリの“紙おしぼりを選ぶポイント”をご紹介します。
目次
1.紙おしぼりの特徴
気になる安全性は?
紙おしぼりに使われている薬剤には、主成分となる「水」とカビや細菌の繁殖を抑える「防腐剤」、
製品によっては手指を拭いた際に清涼感が得られるよう「アルコール」を含むものもあります。
これらの薬剤はすべて人体には害がないものを使用しています。
日本清浄紙綿類工業会加盟メーカーでは『安全・衛生基準』として基布・薬液の成分など、
製造に関わる基準を定めています。
中でも日本清浄紙綿類工業会加盟メーカーのWWマーク入り紙おしぼりは
年2回の厳しい品質試験に合格しており、安心してお使いいただけます。
2.メリット・デメリットは?
2-1.《メリット》
紙ならではのメリットがたくさんあります。
・低コスト
・活用範囲が広い
・使い捨てなので衛生的
・新品という安心感
・コンパクトなサイズで持ち運びしやすい
・場所を取らず、長期間保管が可能
・回収する必要がない
・温冷調節の必要がない
・オリジナルのパッケージデザインができる
(幅広く宣伝に使える)
2-2.《デメリット》
デメリットも理解しておきましょう。
・簡素なイメージ
・ゴミが増える
・サイズが小さい
・拭き取り性能が布おしぼりよりも劣る
・手触りが悪い
・すぐに乾き、破れやすい
・布おしぼりのように温度調節がしづらい
(急激な温度変化に弱いため)
3.紙おしぼりを選ぶポイント
3-1.サイズ
用途に合わせて適切なサイズを選ぶと良いでしょう。
※ 下記サイズは、広げた際の長辺です
・Sサイズ:~200mm
提供しやすく、リーズナブル。
テイクアウト用でよく使われているサイズ。
・Mサイズ:201~260mm
コストパフォーマンスに優れた定番サイズ。
喫茶店や飲食店などで幅広く使われています。
・Lサイズ:261mm~
手を拭く回数が多い料理を提供する際などに。
大判でボリューム感があるので、清掃にも使えます。
3-2.形状
形は主に平型と丸型の2種類です。
・平型 (フラットタイプ):平らに折りたたまれているもの
お客様へ提供しやすく省スペースなので、お店での保管に便利。
コンビニやファーストフード店などのテイクアウト用で多く利用されています。
・丸型 (ロールタイプ):ロール状に巻かれているもの
ふんわりと巻いてあるので簡単に広げることができる。
布おしぼりをイメージした存在感とボリューム感が特徴。
店内飲食や美容サロンなどで多く利用されています。
3-3.素材
天然素材ではパルプやコットンといった不織布
化学繊維ではレーヨンなどの不織布が原料として使われています。
使用後はどの素材も燃えるゴミとして処分できます
・パルプ :ソフトな拭き心地、破れやすい、価格が安い
・コットン:厚手で保水性に優れる、比較的破れにくい
最も普及している素材で、拭き心地の良さに定評がある
・レーヨン:滑らかな肌触り、強度が高く破れにくい
・ガーゼ :吸湿性に優れ、高級感がある
環境に配慮した再生紙100%の紙おしぼりも増えてきています。
4.普通の紙おしぼりと高級紙おしぼりの違いとは?
1.厚みの違い
普通の紙おしぼりと高級紙おしぼりの一番の違いは“厚み”にあります。
・一般タイプ:坪量40g/㎡~55g/㎡
・高級タイプ:坪量60g/㎡~80g/㎡
※ 坪量…紙の厚さや品質を示す単位。1平方メートル当たりの紙の重量をグラムで表す。
2.包装フィルムの違い
紙おしぼりを包装する袋にも違いがあります。
・一般タイプ:透明や半透明のポリ素材の袋
・高級タイプ:上品なパール感のある包装フィルムなど
3.臭いの有無
・一般タイプ:アルコールのよう臭いがします
・高級タイプ:アルコール臭を極力取り除き、ほぼ無臭になっているものが多い
5.おわりに
いかがでしたか?
心遣いから生まれたアイテム「おしぼり」。
おしぼり一つでもお店の印象は変わります。
お店の雰囲気、清潔感、快適さなどお客様に与える印象次第で
リピーターが増えるかどうか、つまり繁盛するお店になるかどうかにも影響してきます。
お店のサービスに合わせてそれぞれの特徴を活かしたおしぼりを提供してみましょう。
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