食器・厨房コラム

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その他 2022.5.19

漂白剤の種類と使い方

食器やふきんなどに使用するキッチン漂白剤。
漂白・除菌・消臭などができます。
一般家庭向けに販売されている食器用漂白剤には、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種類があり
液体・粉末・泡タイプと種類が様々あります。
それぞれの使い方を紹介します。

1.塩素系漂白剤

塩素系漂白剤は強い漂白力があります。
プールを思い出させるようなツンとしたにおいが特徴です。
汚れやシミを落とすだけでなく、染料を脱色するほど強力なので、洋服に付くと色落ちしてしまう可能性があります。
塩素系の漂白剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウム。強いアルカリ性です。
酸性の洗剤タイプの洗浄剤と混ぜると塩素ガスを発生させる可能性があるため、「混ぜるな危険」と必ず注意書きがあります。
一般的な塩素系漂白剤には、液体タイプと泡で出てくるタイプの2種類があります。

私が使用している塩素系漂白剤です。どちらもツンとしたにおいがしますが、除菌・漂白をしている感があって使った後の安心感があります。キッチンハイターはフキンや食器の浸けおき漂白、泡ハイターはまな板に使ってます。

【キッチンハイター】


【キッチン泡ハイター】

2.酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、主成分が過炭酸ナトリウムや過酸化水素のものを指します。
キッチン用では白い粉状の過炭酸ナトリウムタイプが主に用いられているようです。
塩素系漂白剤のようなツンとしたにおいがありません。
塩素系よりも、作用が弱いともいわれています。
粉末タイプですので、濃度を調整して使用できます。

私が使用している酸素系漂白剤です。ステンレスボトルなどのステンレス製品の漂白に使ってます。
酸素系でもちゃんと落ちます。

【niwaQ キッチン漂白剤 ボトル】

3.使えない材質と注意点

漂白剤を使用するとき、きちんと注意書きを読んでいますか?
使えない材質のものに使うと、食器を傷める原因にもなってしまいます。
まず、塩素系・酸素系どちらの場合でも水洗いできないものには使えません。
使用後に水で洗い流す必要があるからです。

【塩素系漂白剤で使えないもの】
・金属製品(浸けておくと錆びる可能性があります)
・メラミン食器(表面を溶かしてしまいます)
・獣毛のはけ
・毛、絹、ナイロン、アセテート繊維、ポリウレタン製品
・色物や柄物
・樹脂加工されたもの

【酸素系漂白剤で使えないもの】
・ステンレス以外の金属製品
・毛、絹
・水や洗濯石鹸で洗ったときに色がでるもの

塩素系漂白剤と違い、酸素系漂白剤はメラミン食器やステンレス製品に使用することができます。

【注意点】
塩素系、酸素系、どちらも直接手で触れないことです。
必ずゴム手袋を使用しましょう。
漂白剤はアルカリ性で、皮膚につくと表面を少し溶かしてしまいます。
漂白剤が手に付くとぬるぬるとした感触があるのは、皮膚表面が溶けているからなのです。
もし指についてしまったら、すぐに洗い流しましょう。

4.まとめ

食器やまな板等の汚れは漂白剤を使えばすっきりときれいにすることができます。
漂白剤のツンとしたにおいが苦手という人は、塩素系ではなく酸素系漂白剤を試してみるのがおすすめです。
これから梅雨の時期を向かえます。
食中毒の増える暑い季節もやってきますので、漂白剤を上手に活用しましょう。

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