食器・厨房コラム

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その他 2023.2.05

九谷焼の伝統と技法

奥山

皆さん!今回も九谷焼関連のコラムになります。
前回のコラム「九谷焼の歴史と画法」で触れた部分にも触れながら技法を紹介しながらその技法を用いた商品も紹介させていただきます!

1 おさらい【九谷焼とは何か】

1655年元年頃、加賀藩の支藩、大聖寺藩の初代藩主が領内で発見された陶石をもとに九谷に開窯、360年の美しい伝統を守りながら、時代性やライフスタイルにあわせた様々なデザインが生み出され続けている石川県を代表する 伝統工芸品です。

2 九谷五彩 伝統と技法、とその技法を用いた商品紹介

2-1 古九谷

大聖寺藩初代藩主前田利治公が命じ、九谷村で焼かれたもので、青(緑)、黄、赤、紫、紺青の五彩を用い、絵具的に豊かに表現された様式です。
九谷焼 青郊窯 色絵角平皿兼コースター【古九谷風】

食卓を彩る九谷焼、角平皿としてもコースターとしても使用でき日常使いに便利です。コレクションとして集めて飾るのも可愛く、同じ柄の箸置きなどもありますので揃えてテーブルコーディネートをするのもおすすめです!

2-2 赤絵/飯田屋

吉田屋窯を引き継いだ宮本屋窯で引き継がれた様式で、赤で緻密に人物を描き、まわりを小紋などで埋め尽くして金彩を加えた赤絵緻密画。絵柄と色の華やかな取り合わせが特徴です。

2-3 吉田屋

赤を使わず、青・黄・紫・紺青の四彩を用い、全面を様々な紋様や小紋を駆使して塗り埋めた重厚な画風が多く、緻密かつ軽快な筆使いが特徴的です。
鮮やかさと優雅さ、そして可愛らしさも楽しめる器
【九谷焼組茶碗 吉田屋あじさい】

鮮やかな黄を地色にした九谷焼を代表する伝統技法です。吉田屋画風であじさいが描かれたお茶碗です。ペアなので贈り物としても喜ばれる一品です。ご自宅使いはもちろん、ギフト、お祝いやお返しや、海外のお客様への贈り物プレゼントなどにも大変喜ばれています。

2-4 染付

青色の絵具を用いた技法で「呉須(ごす)」とよばれる藍青色一色で描く線のシンプルで爽やかな仕上がりが特徴です。シンプルでモダンな染付は他の器やインテリアとも合わせやすいです。

2-5 銀彩

銀箔を貼り付けて、その上から透明な釉薬や色釉薬をかけて焼き上げる技法です。銀箔が剥がれず錆びないという特性をもっており、やわらかい絵の調子や抑えた質感が上品さを醸し出します。
優しく輝く銀箔の美しさを楽しめる九谷のペアマグカップ
【九谷焼 ペアマグカップ 銀彩】

上質な雰囲気で銀彩特有の美しいグラデーションをお愉しみ頂けるマグカップです。現代的でありながらも和の美しさがあり、静かに輝く銀箔と硝子のような質感を楽しめるマグカップです。

2-6 金彩

下地に金箔を乗せ焼成することで独特な紋様が生まれる技法で、金箔が作り出す紋様は1つ1つ違う表情で、豪華で優美な輝きを放ちます。
金箔をふんだんに使用した贅沢なマグカップ、上品な金箔の輝きをお愉しみ下さい。
【九谷焼 ペアマグカップ 金箔彩】

触れた体感する土のぬくもりと、金箔の満足感、絢爛豪華な九谷焼の美しさを楽しめるペアのマグカップです。いつものコーヒータイムをより贅沢なものにしてくれます。

2-7 花詰

金沢の名工である水田四郎によって伝わった技法で、器の表面を様々な花で敷き詰め、花の輪郭を金色で描いた意匠が特長で九谷焼の豪華絢爛を代表する画風です。
花が敷き詰められた華やかな九谷焼の組湯呑
【九谷焼 組湯呑 金花詰】

敷き詰められた花々は万華鏡のようにキラキラと表情を変えてくれ、掌になじんでくれる質感の湯呑は手作りの風合いを感じさせてくれます。

2-8 青粒白粒

大正時代に広まった技法で地色の上に青粒や白粒と称する細かい点の盛り上げを並べる鮫肌のような手法です。粒の大きさや間隔の均一さなど緻密な技術が要求されます。

3 まとめ

いかがでしたでしょうか。九谷焼の技法とその技法の商品紹介させていただきました。
弊店でも今後順次九谷の商品を追加で販売していく際に取り入れていきたいと考えています!
今回紹介した商品の他に数多くの九谷焼の商品をネット販売と実店舗にて取り扱っておりますので、興味がある方はぜひ覗きに来てください!
さて次回コラムですが、九谷シリーズにもう少しお付き合いください。九谷焼で用いられる紋様の中でもとりわけ縁起の良い吉祥文様を紹介していきます!
また見に来ていただけると嬉しいです!

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