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その他 2023.6.19

グラスの素材によって飲み物の味が変わる -錫製品編-

奥山

皆様、前回のコラムでは「グラスの形状によって味が変わる」という内容を記述させていただきました。今回は形状だけでなく実は素材でも味に変化があるという内容を記述していきたいと思います!ご紹介したい素材は「錫」と「チタン」今回は「錫」に関してご紹介していきます。

1.「錫」とは

そもそも「錫」ってなに、と思われる方もいらっしゃると思います。

金・銀に次ぐ高価な金属が「錫」です。

錫は酸化しにくく、錆びにくい安定した金属です。そのため色の変化が少なく、美しい光沢を長期間に渡って保ち続ける特性があります。

また、錫は有害物が溶け出さず安心安全な素材で、抗菌作用もあるという特徴もあってか神様に捧げる進物としても扱われてきました。

金属特有の嫌な臭いもしないため、テーブルウェア用品の素材としても用いられています。

金属は硬いイメージがありませんか?実は錫100%で作られたものは非常に柔らかいのです、人間の手の力で曲げられる程に!たとえ落としてしまっても変形はしても割れにくいので手で修復できることも特徴です。

2.錫にはどんな効果があるのか。

錫は古来より、「錫の器に入れた水は腐らない」、「お酒の雑味が抜けてまろやかになる」などといわれ、酒器や茶器などに用いられてきた金属。 また、熱伝導率が高いため器を冷蔵庫に1-2分入れることで器全体が良く冷え、冷酒がより一層おいしくお楽しみいただけます。

なぜ味が変わるのか、それは「優しい口当たり」にしてくれる錫の効果です、錫のオススメポイントを下記に3つ記述します。

2-1【すぐ温まる、すぐ冷える】

加熱する、冷却する。どちらをするのも周りから熱を移動させなければいけません。

大阪錫器さんによると、陶器に比べ1.8倍の速さで熱を移動し、50倍の速さで全体に伝える錫は燗や冷酒の器として最適です。

2-2【優しい口当たり】

錫製のぐい呑みは水を浄化し雑味を取り除き、お酒の味をまろやかにしてくれると言われています。

普段のお酒も深みが増し、上品な味わいをお楽しみいただけます。お酒好きにはたまらない商品です。

2-3【お手入れ簡単】

酸化に強いので変色しにくいため、特別なお手入れは必要ありません。使った後は台所洗剤で洗うだけです。普通の食器と同じ様にご使用いただけます。

3.オススメの錫商品

3-1.能作の「ビアカップ-L-」

缶ビール一本がピッタリ入る大きめのサイズです。

錫込む際にできる梨地調の少しザラッとした鋳肌により、ビールのクリーミーな泡立ちを作り出します。

アイスコーヒーやソフトドリンクなどにもおすすめです。

(!)能作とは

能作は大正5年、富山県高岡市に400年もの間受け継がれてきた鋳造技術を用い、仏具、茶道具などの製造を開発、近年はテーブルウェアやインテリア用品、照明器具なども手掛け、高岡銅器の魅力を今に伝え続けています。

能作は「だれもしたことのないことをしたい」と錫100%の加工に挑戦し数々の錫製品を生み出したのです。

培ってきた伝統を時代に照らし合わせ次世代に受け継ぐべく、素材・技術研究や製品開発に取り組み、地域に、日本に、世界に誇れるものづくりを志向し続けています。

3-2.大阪錫器の「ぐい呑み うすぐも」

普段の晩酌からおもてなしの席まで幅広く使えるぐい呑み、うすぐもの名に違わぬ美しく繊細なデザインです。

職人たちがモノづくりへの熱い魂と匠の技をもって「1つ1つ」丁寧に制作したぐい呑み。

(!)大阪錫器とは

錫器の製作を専業とする会社です。

「現代の名工」今井達昌(伝統工芸士)を代表とし、国認定の伝統工芸士が従事しています。

時代を経ると共に、技術・技法は洗練され、一部は現在生活にマッチした形へと変化しましたが、そのモノづくりの技と精神は今も引き継がれています。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。

グラスの素材で味が変わる、「錫」編。

錫のコップに水を入れて、冷蔵庫に置き、翌朝、飲むと味が全然違うとも言われております。普段の飲料を変えるのではなく器を変えて日々の生活に変化をもたらすのも面白いかもしれません。今回は錫製品で味が変わるという記述でしたが次回は「チタン」の素材でも飲み物の味が変わるお話を紹介していきたいと思います。 また見に来ていただけますと幸いです。


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