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その他 2023.7.26

「六古窯(ろっこよう)」とは?六古窯の特徴。

奥山

日本国内にはたくさんの陶磁器の窯があります。鎌倉時代など中世のころから焼き物文化がはじまり各地でたくさんの窯ができましたが時代とともに滅びていった窯もたくさんあります。そんな中鎌倉時代以前より継続している古い窯の中で、後世大きな産地となった代表的な6つの窯の総称が「六古窯」です。

1.「六古窯」

古陶磁研究家の小山冨士夫氏によって昭和23年ごろ命名されたもので、「越前焼」「丹波焼」「備前焼」「信楽焼」「瀬戸焼」「常滑焼」の6つの窯の総称です。信楽焼はその中でも最古のものの一つとされています。

2.それぞれの六古窯の特徴

2-1 「越前焼」

<資料引用元:https://www.town-echizen.jp/about/feature.php?id=3>

福井県嶺北地方の西端にあり、日本海に面した越前町。

高温で焼成されるときに薪の灰が器に流れ出し溶け込む自然釉の風合いで知られています。

「越前焼」と呼ばれる前、ここで生まれるやきものは、熊谷焼や織田焼などと呼ばれていました。

2-2 「丹波焼」

兵庫県中東部に位置し、京都・大阪にも近接する丹波篠山市。

主に生活雑器を焼かれ、民芸調の作品が多く見られます。

茶わん・茶入・水差といった茶器の分野においても数多くの銘器が生み出されました。

2-3 「備前焼」

岡山県の南東部に位置する備前市。

釉薬を一切使わず「酸化焔焼成」によって堅く締められた赤みの強い味わいや、「窯変」によって生み出される模様が特徴です。

備前焼の魅力である茶褐色の地肌は、「田土」と呼ばれるたんぼの底から掘り起こした土と、山土、黒土を混ぜ合わせた鉄分を多く含む土とを焼くことによって現れます。

2-4 「信楽焼」

滋賀県南部、琵琶湖の南方に位置し、古代より交通の要衝にあたる甲賀市。

温かみのある火色の発色と自然釉によるビードロ釉と焦げの味わいに特色づけられ、「わび・さび」の赴きを今に伝えています。

現在では日用陶芸のほか、建築用タイル、陶板、タヌキやフクロウの置物、傘立て、庭園陶器、衛生陶器など信楽焼独特の「わび・さび」を残しながら生活に根ざした陶器が作られています。

2-5 「瀬戸焼」

愛知県北部、濃尾平野の東、尾張丘陵にある瀬戸市。

陶磁器一般を「せともの」と指すことからわかるように、古くから続く、日本を代表する陶都です。

日用食器、ノベルティから作家物まで幅広く作られています。

2-6 「常滑焼」

愛知県・知多半島の西海岸で伊勢湾に面する常滑市。

灰釉陶器の伝統にはない大型の甕や壺を新たに創造することで瓷器系中世陶器の主要生産地となりました。

現在では急須、茶器、食器類のほか花器や園芸用の鉢類、建築用タイル、衛生陶器などの一大産地となっております。

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。日本の焼き物、というと「伊万里焼」「九谷焼」「有田焼」などを連想する人もいるのではないでしょうか?これらは豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に朝鮮半島から連れ帰った陶工たちが伝えた磁器に始まる近代的な焼き物ですので、江戸時代初期の焼き物なのです。平安時代後期ごろにはじまり、今現在も生産が続いている代表的な六つの窯元である「六古窯」には窯の火を絶やすことなく続く伝統を、世紀を超えて支え続ける情熱を感じられます。

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