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その他 2023.8.24

マグカップの歴史

奥山

マグカップ、誰しも1つは持っているのではないでしょうか、熱い飲み物を飲むときには重宝する器だと思います、そんな馴染みのマグカップはいつから私達の生活に寄り添ってきたのでしょう。今回はマグカップの歴史に関して記述していきます。

1.「マグカップ」とは

そもそもマグカップとは持ち手がついた筒型の大きなカップのことをいいます。また、マグカップという名称は日本独自の名称で実は和製英語です。

本来は「マグ」と呼ばれていますが、日本では「マグ」といってもピンとこないため「カップ」をつけてわかりやすくしたと云われています。

2.「マグカップ」の起源

現在確認されている一番古いカップは約12,000年前の新石器時代の日本や中国の地層から、世界最古のカップである「土器」が見つかりました。しかしこの頃のカップは粘土を固め、飲み物がこぼれないようにしただけの器でした。 取っ手もついていなかったので、正確にはマグカップと呼ぶことはできませんが、 この器が進化していきマグカップになっていきます。

約7000年前のギリシャで取っ手つきのマグカップは誕生しました。 ただ頃のこのマグカップは現在のマグカップのように薄い器ではなく生地が厚すぎて、大変飲みにくかったそうです。 その後金属加工が発展した事で生地は薄くなりますが、熱いドリンクを入れてしまうと取っ手まで熱くなってしまうという新たな欠点が生まれてしまいます。

器の生地が薄く、取っ手が熱くならないマグカップが発見されたのは、約1400年前の中国の地層です。陶器製作技術が発展したおかげで熱いドリンクを持つのに適したマグカップが完成しました。形は異なりますが、現在使われているマグカップと機能性は遜色ありません。

現在よく見られるクリーミーな白色を実現したのは大航海時代のイギリスです。牛の骨を焼いた粉を用いた「ボーンチャイナ」と呼ばれる陶磁器で実現しました。この白色がマグカップにも採用されて今でも多くの方に親しまれています。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。マグカップは古い歴史の中で今私達の生活に寄り添ってくれている食器なのです。なんだかマグカップの歴史を知ると心做しかマグカップで飲む時間が楽しくなった気がします。次回のコラムは引き続きマグカップについてです。ぜひ、素敵なコーヒータイムをお過ごしください!

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