その他 2023.12.30
2024年の干支は甲辰(きのえたつ)
年末年始になると干支の話題が出てきます。
2024年の干支は「辰」ですが、本来の干支とは「十干」と「十二支」を組み合わせた60種類もあるそうです。
来年の「十干」は「甲」。「十二支」を組み合わせると「甲辰(きのえたつ)」です。
「甲辰(きのえたつ)」とはどんな年になるのでしょうか?
今回は干支についてご紹介します。
1.「十干」と「十二支」
「十干」とは、古来中国で生まれた考え方です。10日間を一区切りにして、その10日間の1日ずつに名前を割り付けています。
その名前は「甲(きのえ)」「乙(きのと)」「丙(ひのえ)」「丁(ひのと)」「戌(つちのえ)」「己(つちのと)」「庚(かのえ)」「辛(かのと)」「壬(みずのえ)」「癸(みずのと)」です。
「十二支」とは、古代中国では12年で太陽の周りを公転する木星の動きで「年」を数えていました。木星の位置を示すために天を12に分け、12に分けられた天に「子」から「亥」までの12の字を割り当てたことが、十二支の起源と言われています。
2.十二支の動物にまつわる昔話
十二支の動物とその順番ではについて、日本ではつぎのような昔話が伝わっています。
大昔、神様は全国各地の動物たちに手紙を書きました。その手紙には、「1月1日の朝、新年の挨拶に来なさい、1番目から12番目までに来たものを1年交代で動物の大将にしよう」と書かれていました。
この手紙を受け取った動物たちは、自分が一番になろうと神様のもとに出発しました。しかし猫だけは、ネズミから「1月2日の朝に行けばよい」と聞いていたため出発しませんでした。
初日の出が昇るころ、最初に現れたのは早くから出発したウシでした。しかし、ウシの背中に乗っていたネズミが先に飛び降り、1番目に到着しました。その後も続々と動物が到着し、ネズミからイノシシまで12種類の動物が決定したということです。
なお、1日遅れで到着した猫は当然十二支に入ることができませんでした。今でも猫がネズミを追いかけ回しているのは、そのためだそうです。
3.架空の動物「辰」が十二支に選ばれた理由は?
干支の中で辰(龍)だけが架空の動物です。他の干支は実在する動物なのになぜ龍だけが架空の動物なのでしょう。
はっきりとした理由はわかっていませんが、「本来干支の各文字に動物は関係なかったのに、あとから同音の動物を紐づけたせいで架空の動物が入ってしまった」という説や、「龍という文字に鰐(ワニ)の意味もあったので、そもそもは龍ではなくワニを指していた」とする説があります。
龍は古来より中国で権力の象徴とされ、縁起の良い生き物とされています。干支を広く浸透させるために、縁起が良い龍を干支に選んだのかもしれません。
4.辰年生まれの人はどんな人?
「辰年」は先見の明があり、人の先を行く人です。スケールの大きな夢を持っています。
活動的で行動力があり、人との出会いもたくさん経験します。嫌なことを根に持たず、裏表がない性格です。そのおおらかな雰囲気で、まわりからリーダーを任されることも多いでしょう。
辰年はリーダーシップをとりたがる性格なので、公私共に自ら先頭に立って活躍しようとする人が多いです。
辰年から見て相性がいいのは
【子年】
子年は、スケールの大きな夢を持つ辰年の話を聞いてくれます。お互い気遣い合って相手を尊重するので、付き合いが長くなるほど結びつきが強くなります。
【申年】
活動的な辰年に器用な申年が尽くしてくれます。まったく違う性質を持った干支同士なのですが、異質なためにとても気が合うようです。
【酉年】
論理的な酉年と自信過剰な辰年で非常にバランスのいいペアになります。酉年が辰年を信頼し、辰年がおおらかな包容力を発揮します。
5.2024年はどんな年になる?
2024年4月には物流業・建設業・医師の時間外労働規制や7月には、国内で20年ぶりに新デザインの紙幣が発行。10月に社会保険の適用範囲拡大など働き方改革により様々な制度変更があります。
甲と辰が合わさる2024年は、辰年のキーワードである「変革(転機)」や「激動」が示すように、時代が動く年となるかもしれません。大きな出来事が起こると予想され、これまでの努力が実って夢が叶いやすい年ともいえます。
6.さいごに
今回は2024年の干支について予習をしました。お正月がすぎれば干支の意識は薄れがちですが、みなさまにとってより良い年になりますように。
和泉屋では残りわずかではありますが、辰の置物を取り扱っております。縁起が良くなりそうなデザインですので、お近くの方はぜひご覧ください。
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