食器・厨房コラム

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その他 2018.9.07

自分に合う「まな板」使っていますか?

高橋

調理に欠かせない包丁とまな板。
包丁はこだわって、用途ごとにいくつか持っている方もいるかと思いますが
包丁を使う上で必ず必要なまな板はどんな基準で選んでいますか?
手入れが簡単で比較的安価なプラスチック製?ちょっとこだわって木製?
目盛りがついたシート状のものやカラフルなものなど色々ありますが
主な素材やお手入れ方法から
自分に合ったまな板ついてちょっと考えてみませんか?

1.サイズ

購入する前にサイズをチェックしましょう。
作業する際にまな板を置くするスペースに合わせるのは勿論ですが
それと同じくらい大事なのがシンクの大きさとの兼ね合いです。
シンクより大きいものだと洗い辛く、水がシンク周りに飛び散りますので
まな板はシンクより少し小さめのサイズがベストです。

 

2.素材ごとのメリットとデメリット

●樹脂(プラスチック)製

【メリット】
比較的安価で抗菌加工が施されているものが多いです。水分を吸収しないので
肉や魚を切る時も臭いが付きにくく、漂白剤を使うことができます。
食洗器で洗うこともできるので木製に比べると扱いやお手入れが簡単です。
色や形のバリエーションも比較的豊富でおしゃれなものも多く
インテリアに合わせたチョイスができます。
薄いシート状のものは、軽く、形を変えやすい為切った食材を鍋などへ移動する際に便利です。

【デメリット】
木製に比べると固いので、包丁や手首、腕への負担が大きくなります。
その為、包丁の刃こぼれがしやすくなり、木製より包丁の手入れの頻度が高くなります。
包丁やまな板にのせた食材が滑りやすいところ、比較的軽量なところなど
安全性や安定性は木製より劣ります。
薄いシート状のものは安定性に乏しく、変形しやすくなります。

●合成ゴム製

【メリット】
安定感があり、傷がつきにくい。
吸水性がないので食材の色やにおいが付きにくく、乾きが早いという特徴があります。

【デメリット】
熱に弱いので熱いものをのせると、変形したり変色する場合があります。

●木製

【メリット】
材料の木にもよりますが、ほどよく柔らかい為、刃あたりが柔らかく
包丁や手首、腕にかかる負担が小さく、包丁の刃こぼれも少ないので包丁が長持ちします。
適度にざらざらしている為のせた食材も滑りにくく安全に食材を切ることができます。
適度な重さがある為、安定性もあります。
また、表面に傷がついてもカンナやヤスリ等で表面を削り取る事ができるので
長く使うことができます。

【デメリット】
プラスチック製に比べて傷がつきやすく、そこから雑菌が繁殖しやすくなるので
しっかりとしたお手入れが必要になります。
食材の色やにおいがうつりやすいので、使用後早めの手入れが必要です。

 

【主な木による違い】

・ヒノキ
乾燥に強く耐水性もあり、防虫効果も優れているので人気の素材です。
比較的安価なので初めて木製のまな板を購入する方にもおすすめです。
・桐
柔らかく刃あたりが優しいので刃が欠けにくいメリットがあります。
また、軽いので切った食材などを移すなどの作業が楽です。
ただ軽いので安定性には欠けます。
・ひば
抗菌・消臭・防虫・耐水効果に優れています。
青森ひばは希少な材木なのでヒノキ等に比べると高価です。
・朴木(ホオノキ)
水に強く水切れも良いため、カビの発生や繁殖を抑える効果が期待できます。
またホオノキは油分が多く包丁の刃をサビから守ってくれるので、包丁がサビつくのを防ぎます
・柳
繊維が柔らかく緻密なため弾力があるのが特徴です。
包丁のあたりがよく刃を痛めにくいのでプロの料理人の間で重宝されています。
作っているところが少なく高級品ではありますが、料理好きな方へのギフトにも最適です。

●その他

耐熱性と非浸透性があり、御菓子作りをするパティシエ向きの大理石製のまな板や、
強化ガラス製のまな板などもあります。

 

3.お手入れについて

〇プラスチック、合成ゴムで作られたまな板は台所用の漂白剤の使用が可能な為
スプレータイプの漂白剤であれば、30秒~3分程おいて水で流すだけなので
簡単に漂白ができお手入れが簡単です。
木製のまな板には漂白剤が使えませんので、シミや汚れが付いた場合は
カンナやサンドペーパーを使って表面を削ります。

〇お手入れが大変そうな木製のまな板は…

「さっと濡らしてから使う」
木のまな板は乾いたまま使うとにおいや色、汚れが移って取れにくくなるので
それらを落としやすくするために毎回必ず水で濡らしてから使いましょう。

使用後は時間を置かず、すぐに汚れを落として水気をふき取り、
風通しの良いところでよく乾かしましょう。
濡れたまま放置すると乾くまで時間がかかりますので、布巾などで拭いて
まな板ラック等に立て、少しでも早く乾くようにします。
キッチンに熱や湿気がこもらないようにするもの大切です。
また、週に1回ほど陰干しするのもおすすめです。
尚、直射日光での天日干しはまな板が反ったり割れたりする可能性がありますので
避けて下さい。

日々きちんと手入れをして予防をしていても、
カビや黒ずみを完全に防ぐことは難しいかもしれません。
カビや黒ずみが発生してしまった場合は、クレンザーや重曹を布につけてこすったり、
紙ヤスリで表面を削るなどして研磨し、きれいにしましょう。
使い心地、目的や用途、手軽さ、価格、お手入れ方法など
自分に合ったまな板を選ぶことで、さらに料理を楽しみませんか?

 

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自分に合う「まな板」使っていますか?

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