その他 2018.9.29
知ってて役立つ「のし(熨斗)」のマナー:仏事編
いざという時に意外と知らないギフトに関する事。
いつ贈ればいいの?「のし(熨斗)」は何を選べばいいの?表書きは?
と悩むはずです。
そんな疑問を解決するお役立ち情報を、慶事と仏事に分けて解説します。
1.通夜・告別式
『御香典は、通夜か告別式のどちらかに持って行けばOK』
告別式に参列できず、通夜に御香典をお持ちした後、告別式に参列できる事になった場合は
受付で記帳し「お通夜にお持ちしました」とはっきり伝えましょう。
不祝儀の水引は【結び切り】を使用します。
色は銀一色か黒白。
表書きは宗教によって異なりますが「御霊前」が一般的です。
墨は「薄墨」を使います。
「薄墨」を使う理由は
・突然の訃報に硯で墨をする時間もなく駆け付けた
・悲しみのあまり涙で墨が薄れてしまった
という意味を持っています。
2.香典返し
『お忙しい中、ご弔問にお運び頂いた方々へのお礼です。』
返礼品には、葬儀当日に一定金額のお品物でお返しする即返しと、
49日の忌明け後に返礼する後返しがあります。
近年は遺族への心身の負担が軽い即返しが主流となってます。
のし(熨斗)は黒白【結び切り】を使用します。
表書きは「志」、その下段には喪主の姓名を書きます。
墨は「薄墨」です
3.忌明け法要
『個人の霊がその家から離れると言われる49日目に行います』
亡くなられた日から七日毎に行われる法要の中でも、もっとも盛大に執り行われます。
参列者は御供物を準備します。
のし(熨斗)は黒白【結び切り】を使用します。
表書きは「御仏前」「御供」、下段にフルネームを記入します。
施主は、御供物のお礼として引き出物を用紙します。
表書きは「志」、その下段には「〇〇家」と書きます。
墨は「薄墨」です。忌明けの法要までは「薄墨」を使用します。
4.まとめ
お祝事は前もって準備ができるので、調べる余裕もあります。
仏事は突然で猶予がないので、最低限のマナーは知っておきたいです。
また慶事同様に、地域や宗教・宗派によって異なる場合もありますので気をつけてください。
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