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その他 2018.11.01

「鬼おろし」で、もっとおいしい大根おろしを

高橋

大根のおいしい季節になり、焼き魚の付け合わせや薬味、みぞれ鍋など

「大根おろし」がいつも以上に活躍する機会が多くなってきました。

今回はその大根おろしをもっと美味しくする「鬼おろし」のご紹介です。

 

1.「鬼おろし」って?

 

なんだか怖いような名前の「鬼おろし」は、竹製の大根おろし器で、

まるで鬼の歯のような粗くギザギザな形をしているのが特徴です。

 

鬼おろしで粗くおろした大根はシャキシャキとした食感を楽しめると同時に

粗くおろすことで水分も出にくいので、ふわふわな食感も楽しむことができます。

 

 

竹は熱の伝導率が低いため熱を持たず、素材の風味を損ないにくいと言えます。

大根をおろすと辛み成分(イソチオシアネート)ができますが

これは大根の繊維が壊れれば壊れるほど出来るので

細かくおろすおろし器より、粗くおろす鬼おろしの方が辛みの少ない大根おろしになります。

 

普通のおろし器で大根をおろした場合、細かくおろすことで水分が出てしまい、

水分に含まれる栄養や食物繊維も損なわれてしまいます。

 

2.お手入れ方法

 

一般的なプラスチックや金属製のものと違い、鬼おろしは竹製ですのでお手入れ方法に気を付けましょう。

使用後は手早く水洗いし、ふきん等でしっかりと水分を拭き取り、風通しの良い場所で

十分に乾燥させるようにします。直射日光や、食洗器の使用は避けて下さい。

また、密閉するとカビが発生する原因になりますで通気性のある所で保管しましょう。

 

 

3.おすすめ

 

鬼おろしでおろした粗い大根おろしは水分がほとんど出ないため

みぞれ鍋やみぞれ煮などは出汁が水っぽくなりにくく、味が薄まりません。

また焼き魚や揚げ物などに添える場合も、余分な水分が出ないのでお勧めです。

豚肉のしゃぶしゃぶ等に和えて、シャキシャキの食感を楽しむなど

いつもの大根おろしとはちょっと違った、大根おろしをメインにした味わい方はいかがでしょうか。

 

大根以外の野菜やフルーツにも使える鬼おろしですが

固くなってしまったフランスパンをおろす、なんてことにも使えます。

鬼おろしでおろした粗めのパン粉を使えば

コロッケやフライも一段と衣サクサクで美味しくなりそうです。

 

4.まとめ

 

寒い時期に限らず一年中食卓に上る大根おろし。

細かく水分たっぷりの大根おろしや辛みのある大根おろしも美味しいですが

シャリシャリ食感を楽しめ、水分や辛みの少ない大根おろしが作れる

「鬼おろし」を1つ調理器具に加え、

それぞれ料理や用途に合わせて使い分けてみるのはいかがでしょうか。

 

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