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その他 2019.9.10

実はすごい!色々使いたくなる薬味とその効果

高橋

蕎麦やそうめん、冷奴、冬は鍋物などに添えられている薬味。
あまり意識せず何気なく使っている方も多いのではないでしょうか。
添えられているから何となく…でも無いと何か物足りない薬味。
今回はそんな薬味の種類や効能などをご紹介します。

1.薬味とは

料理に少量添えて用いられる香りや味の強い香味料のことで、
日本では、ねぎ、生姜、みょうが、ゆず、大葉、わさびなどがポピュラーです。
ちなみに欧米文化では、緑葉のものをハーブ、香辛料をスパイスといい、
香味の強い食材は、料理の風味を増したり、味を引き締める効果があります。
また、殺菌作用や食欲増進、胃腸の働きを整える等、
それぞれの薬味によって様々な効果があります。

2.主な薬味の効果

・ねぎ
緑の部分にはカルシウム、ビタミンA,ビタミンCなどが含まれます。
白い部分には硫化アリルという刺激成分が多く含まれまれ、
硫化アリルのひとつ、アリシンは食欲増進、消化促進、血流促進の効果があります。
殺菌・抗菌作用、発汗作用、疲労回復等の効果があり、風邪の予防にも効果が。
ねぎの独特の香味成分は、魚や肉の臭み取りにも使われます

 

・大葉(青じそ)
食欲増進の他、殺菌作用、抗酸化作用があり、独特の香り「シソアルデヒド」は
強い防腐作用がある為、風味を添えるだけでなく食中毒を防ぐ目的として
刺身などに添えられることが多いです。

 

・しょうが
爽やかな香り成分(ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロン等)で
世界中で愛されるしょうがの代表的な効果は、食中毒の予防に有効な殺菌・抗菌効果で、
消臭の効果もあるので、ねぎ同様、魚や肉の臭み取りにも用いられます。
消化不良予防や胃腸の働きを助ける効果もあり、
血流を促進させ冷え改善の効果があり、漢方薬にも配合されます。
尚、刺激が強いので胃腸の弱い方や胃腸が弱っている方は
生での摂取は量を控えるよう気を付けて下さい。

 

・みょうが
特有の香りがあり、食欲増進、消化促進、発汗作用等の効果があります。
体を適度に冷やす効果がある為、夏場に食すことで夏バテ予防の効果が期待できます。

 

・にんにく
強烈な香りが特徴的なにんにく。その香り成分は「硫化アリル」という刺激成分が原因で
その硫化アリルの一種、アリシンには殺菌作用があります。
またビタミンB1の吸収を助ける働きがある為、疲労回復や滋養強壮の効果があります。
しかしにんにくは成分が強すぎる為、摂り過ぎは逆に健康に良くないので食べ過ぎは禁物です。

 

・大根おろし
大根はすりおろすと「イソチオシアナート」という辛み成分が生成されます。
これはわさびなどにも含まれる辛み成分で、免疫力を高める効果や殺菌作用があります。
ビタミンCや消化酵素ジアスターゼが豊富に含まれ、消化を促進し胃もたれ防止の効果も。
尚、辛み成分やビタミンCは時間が経つにつれどんどん効果が減少しますので
食べる直前に大根おろしにして、早めに食べるのがおすすめです。

 

・わさび
優れた消臭効果、殺菌効果があるので、生の魚を使う刺身や寿司によく使われます。
香味成分の効果で食欲を高めると共に、消化液の分泌を促して消化を助ける効果も。
辛み成分アリルイソチオシアネートには細菌の増殖を抑制する働きがあり、
食中毒予防の効果がありますが、揮発性なのですりおろして時間が経つとなくなるので
わさびは食べる直前にすりおろすのがおすすめです。

 

・ごま
ごまにはたくさんの栄養素が含まれていて、日本では健康食品としてもよく知られています。
タンパク質、各種ビタミン、脂質、カルシウム、食物繊維が豊富に含まれ、
高血圧、貧血、便秘、冷え性、夏バテなどの予防や改善する働きがあります。
ごまの脂質には、リノール酸やオレイン酸など血中コレステロールを下げる働きのある
不飽和脂肪酸が含まれていますが、ごまはカロリーも高いため摂り過ぎには気を付けましょう。
尚、殻のまま摂取するより、すりつぶすなどして食べた方が栄養成分は摂取されやすくなります。

 

3.薬味を楽しむ

色んな効果のある薬味ですが、味や香りだけでなく
盛り付ける器をちょっと変えて、見た目でも楽しんでみませんか?

 

2種類の薬味を盛り付けられる仕切り皿は、焼肉等のタレ皿としても重宝します。
おろし器の付いたものもあり、しょうがやわさびを使う際に便利です。

 

お蕎麦の薬味には、こんな蕎麦千代口を模した遊び心のある豆皿を添えても素敵です。

 

白のシンプルな仕切皿は、盛り付けた薬味の色を引き立て
どんな器にも合うので使いやすい商品です。

 

飾っても素敵な豆皿に、様々な薬味を少しずつ盛って使うのもおすすめ。
食卓の雰囲気が変わって気分が上がります。

 

4.まとめ

いかがでしたか?何気なく料理に添えている薬味も、味や香りだけでなく
それぞれ理に叶った効能があることがお分かり頂けたかと思います。
ぜひ薬味を上手に使いこなして、さらに豊かな食生活を楽しみましょう。

 

 

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