食器・厨房コラム

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食器 2020.2.21

料理を美味しく見せる器の選び方

遠藤

器選びは何を基準にしていますか?

盛り付ける器の素材や形、色によっても印象が変わります。

そこで今回は、器の色別にお料理をより美味しく見せるコツをご紹介します。

1.器の色

1-1.【透明】

透明な器は水や氷をイメージさせるため、目でも”涼”を楽しめます。
きゅうりやトマト、パプリカなど色鮮やかな野菜やフルーツ、
白身魚のカルパッチョなど冷製の料理にぴったり。
食材の新鮮さを引き立ててくれます。

 

1-2.【白】

シンプルな白い器は彩りのある料理におすすめ。
和洋中どんな料理も鮮やかに引き立ててくれます。
同じ白でも、やわらかい白や土のぬくもりを感じるものを選ぶと
あたたかみが増してより美味しそうに見えますよ。

 

1-3.【黒】

黒い器は高級感を演出してくれるので、おもてなしにもぴったり。
ステーキやローストビーフなどのお肉料理はもちろん、
シチューやグラタン、白和えなど地味な色合いの料理でもぐっと引き立ててくれます。
また、黒いお茶碗に変えるだけで、お米の白さが際立つので
炊きたてご飯がより美味しく感じられますよ。

 

1-4.【茶】

茶色の器は白や黄色と相性が良いので、乳製品や卵を使った料理におすすめ。
また、煮物など同系色の料理を盛り付けると上品な一品に仕上がりますよ。
お刺身などは茶色の器に直に乗せると鮮度が悪く見えてしまうので、
お肉やお刺身を盛る際は、白や緑のものを添えて食材を美味しく見せましょう。

 

1-5.【赤】

赤い器は緑の食材を美味しく見せてくれるので、サラダやおひたしなどに最適。
また、マグロやイクラなど同系色の具材が入ったちらし寿司を赤い器に盛ると、
統一感が出てより華やかな印象になりますよ。

 

1-6.【ピンク】

女の子らしいピンク色の器には、ケーキやフルーツなどのデザートを。
また、にんじんやかぼちゃなど色の濃い食材、
カブや大根、白身魚などの白い食材との相性がとても良いです。

 

1-7.【黄】

黄色は存在感が強い色ですが、和洋どんなお料理にも合う優れもの。
サラダなどの緑色はもちろん、トマトやいちごなど赤い色の食材とも相性バッチリ。
からし色の器は、アジアンやエスニックなどの多国籍料理にぴったりです。

 

1-8.【緑】

新鮮さを強調したいお刺身との相性は抜群!
赤い食材のお刺身やお肉、トマトなどを美味しく見せてくれます。
また、緑色の器は葉っぱを敷き詰めたような演出効果があるので、
料理の彩りが少なかったり、色合いが単調になってしまった時におすすめです。

 

1-9.【青】

トマト料理やグリーンサラダ、コーンスープなど
赤や緑、黄色の食材がとてもよく映えます。
同じ青でも水色の器は、冷麺などの冷たいお料理にぴったり。
また、染付の器は、揚げ物や生姜焼き、煮物など
日本家庭の定番おかずを美味しそうに彩ってくれます。

 

1-10.【グレー】

グレーの器は、料理の色を引き立てより美味しそうに見せてくれます。
赤や緑など鮮やかな色合いの食材はもちろん、
ヨーグルトやチーズ、ごはんなどの白い食材も引き立ててくれます。
和洋中、スイーツなどどんなお料理とも合わせやすい色です。

 

1-11.【柄物】

色味の無いシンプルなお料理でも華やかに見せてくれます。
柄の色と食材の色を合わせるとまとまりが良くなりますよ。
また、柄を意識しすぎて使うのが難しそうと感じる方は、
器の中が無地で、外側に柄があるタイプを選んでみてください。

 

2.おわりに

 

いかがでしたか?
器の選び方次第で食卓の雰囲気を変えることができます。

鮮やかな色の器を使い慣れていない方は、小鉢などの小さな器から試してみてください。
いつもの料理もほんのひと工夫でより美味しく見せることができますよ。

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