食器 2018.3.28
【金継ぎ】壊れた器を修理するには?
お気に入りの器が壊れてしまったとき、捨てるのではなく直す方法として「金継ぎ」があります。
割れ、ヒビ等陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などで装飾して仕上げます。
「金継ぎ」の簡単な手順
①割れたピースを【※漆で作った接着剤】でくっつける。
②隙間・穴を【※漆で作ったペーストやパテ】で埋める。
(①※接着剤→漆に小麦粉を混ぜたもの)
(②※漆のパテ→漆の接着剤におが屑(木の粉)を混ぜたもの→無くした破片を作ったり、大きな隙間を埋めたりする時に使う
ペースト→漆に細かい土(砥の粉)を混ぜたもの→細かい隙間やちょっとしたカケを埋める時に使う)
③漆を塗って、乾かないうちに金粉を蒔く。
(金粉以外ですと、銀・錫・真鍮、漆のままの仕上げもあるそうです。漆色/黄色・緑)
『金継ぎ』は室町時代に、茶道の普及に従って盛んになった日本の伝統技法。
蒔絵など漆を使う工芸技術と、修理した器をありのまま受け入れる茶道の精神の普及で、金継ぎに芸術的な価値を見出されるようになり
本阿弥 光悦作(江戸時代初期の芸術家)の赤楽茶碗〔銘「雪峰」〕は、文化財に指定され、骨董として珍重されたりする金継ぎ陶磁器もあります。
現代においても、愛用にの器を修理したりして長く使い続けたり、金継ぎの過程や跡をアートとして楽しんだりと
最近では初心者向けに、金継ぎのセット等も販売していたり、教室も開催されています。
これを機に、『金継ぎ』の世界を見てみてはいかがでしょう。
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