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食器 2018.11.05

【カトラリーの基礎知識】カトラリーを知ろう!

青木

普段の生活の中で「カトラリー」とは、まず口にしませんが
「カトラリー」とは食卓用のナイフ・フォーク・スプーンを総称したものです。

販売しているカトラリーで疑問に思ったのが、
一般的なコース料理で使用している大きさのフォーク、スプーンがデザートフォークとデザートスプーン。
私が想像する「デザート」は、小ぶりなフォーク、アイスを食べるスプーンなのですが・・・。
そんな疑問を抱いた「カトラリー」について紹介します。

 

1.カトラリーに使われる素材と特徴

一般的に使用されているカトラリーの素材は【銀・洋白銀器・ステンレス】です。
3つの素材とそれぞれの特徴を説明します。

1.1銀

銀は、洋食器で【最上】に位置づけられる素材。

純銀は抗菌力に優れた性質を持ち、食べ物を口に運んだ時の口当たりの優しさ、
表面の滑らかさ、輝き、熱伝導率、どれをとっても素晴らしく、
料理をおいしく味わう為にもっとも適した素材です。

芸術品としての価値も高くアンティークとして収集する方もいます。

価格が高いため日常で使用するのは不向きなので
高級レストランや一流ホテルで使用されています。

 

1.2洋白銀器

銀は料理をおいしく味わう為にもっとも適した素材ですが【高価】である事で
一般家庭には広まっていません。
そこで作られたのが「洋白銀器」。

「洋白銀器」とは
銅とニッケルと亜鉛からなる合金に、銀のをコーティングをしたカトラリーで
「ニッケルシルバー」とも呼ばれます。

銀の良さをなるべく低価格で提供できるように表面だけを銀にしているのです。
この洋白銀器の登場で、銀器といえば一般的に「洋白銀器」をさすほど普及してます。
また、手に取った時の重量感も銀に近く、外観もまったく純銀製と変わりありません。

 

1.3ステンレス

ステンレスは安価な物から高価なものまでありますが、世の中で一番使用されている素材です。
水に強い性質を持ち、耐食性に優れており、その名の通り、錆び(ステン)ない(レス)素材で
カトラリーには非常に向いています。

「ステンレス」とは、鉄にクロムやニッケルなどを混ぜた合金。
クロムとニッケルの割合で「18-8(クロム18%+ニッケル8%)」や「18-10(クロム18%+ニッケル10%)」と
あらわされます。
一般的にこの数値が高いほど錆びにくく耐食性に優れており、価格も上がる傾向にありますが
現在では洋食器の材質として最も一般的なものとして定着してます。

 

2.基本的なカトラリーの種類と用途

カトラリーは、食卓用のナイフ・フォーク・スプーンを総称したものと前置きしましたが、
そのナイフ・フォーク・スプーンにも、種類があり悩みどころの一つです。

 

基本的なカトラリーのサイズは

【テーブル】と【デザート】の2種類です。

メインディッシュは大きめのサイズで肉料理などに適している【テーブルナイフ】
【テーブルフォーク】を使用するのですが、日本人には大きくて使いづらく食べにくいので、
前菜やデザートに使用する【デザートナイフ】【デザートスプーン】をコース料理を
通して使用しているようです、

【デザート】と聞くと食後に食べるメロンなどの果物や、スイーツなどのデザートを食べる
カトラリーなのですが、日本人はメインディッシュに使用しているようです。
カトラリーの名称が、海外で使われている基準に準拠していると日本人にはわかりづらいですね。

現在日本で使われている基本的なカトラリーセットは以下の5種類となります。

・デザートナイフ
・デザートフォーク
・デザートスプーン
・ティースプーン
・ケーキフォーク 又は一回り小さいヒメフォーク※1
※1 和菓子などが食べやすいように作られた、日本独自のカトラリー

 

3.お勧めカトラリーメーカー

3.1 クチポール社 【 Cutipol 】

ポルトガルのカルダス・ダス・タイパスという閑静な町に工場をもつカトラリーメーカーのクチポール社は、
1920年代、家族経営の小さな会社として設立されました。
カトラリー専門メーカーとして、脈々と伝わる技術と知識、そこから生まれたイノベーションの精神を最大限に
活かしているのがクチポールです。

Cutipolのカトラリーの中でもアイコン的存在となっているのが、細い柄と美しい曲線が印象的な「GOA(ゴア)」というシリーズです。
この「GOA」シリーズは、シンプルなデザインと優雅さ、そして実用性を兼ね備えた理想的なカトラリーです。

3.2 燕振興工業株式会社 【 SUNAO(スナオ)】

新潟県燕市の金属洋食器メーカー、 燕振興工業株式会社でつくられるカトラリー「sunao」。

コンセプトは、言葉の響きから想像・連想させるイメージ。
”SUNAO”という言葉から、たとえば、まっすぐに伸びる苗や池に浮かぶ波紋など・・。
いろいろな環境や作用を受け入れてしまう”強さ”。
また「SUNAO」は、他に”日本の食卓に合うカトラリー”もコンセプトにしています。
すこし小ぶりなのは、日本人の手に合うサイズ、今の日本の食生活で「箸」と並ぶことを前提に考えた結果です。
各アイテムそれぞれの機能が十分に発揮できるよう様々な工夫をした結果、この”かたち”が生まれました。

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3.3 小林工業株式会社 【 LUCKY WOOD(ラッキーウッド)】

世界でも有数の金属洋食器の産地である新潟県燕市。同市の中でもトップメーカーに名を連ねる、
小林工業株式会社の製品です。

昭和30年代、業界を上げて輸出に沸く中で当社では早くからデザインと広告の重要性を強く認識し、
オリジナルデザインとメーカーブランドによる責任と保証の方針を推し進めて来ました。
その結果数多くのグッドデザイン賞、ロングライフデザイン賞に輝き、「ラッキーウッド」のブランドは
その品質と共に国産カトラリーの頂点として皆様に親しまれることになりました。
“良いものをながく大切に”をコンセプトに、より良い素材をさがし求め、製法に強い情熱を傾けているのが
ラッキーウッドです。

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4.まとめ

カトラリー名称の基準は海外だと紹介いたしましたが、
「デザート」とつくカトラリーを、日本人にわかりやすくするため「ディナー」として
販売しているメーカーもあります。
但し、海外では「デザート」より大きいサイズの「ディナー」が存在しているのです。
海外基準なのか独自基準なのか判断する必要がありますね。
特にネットで購入する際は、カトラリーの名称ではなくサイズを調べて判断する必要がありますので
ご注意ください。

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