食器・厨房コラム

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食器 2018.12.03

【お椀の選び方】お椀の素材と特徴

遠藤

お椀は100円ショップから百貨店まで多く並んでいます。
素材よって食洗機使用可、電子レンジ不可、重さや熱伝導率の違いなど、
様々な種類があります。
多くの方がお椀を購入する際は形や色などを気にしていると思いますが、
素材まで気にしたことがありますでしょうか。
今回は、お椀の素材の特徴と使いやすい素材について紹介します。

1.よく使用される素材

1-1.ABS樹脂

・耐熱温度:60度以下
・衝撃に強く割れにくい。
耐久性に優れた塗料。
・食洗機を使用すると変形する場合があります。

1-2.耐熱ABS樹脂

・耐熱温度:80~100度
・衝撃に強く割れにくい。
耐久性に優れた塗料。
・食洗機の使用は可能です。

1-3.ユリア・メラミン樹脂

・耐熱温度:80度
・熱伝導率が低く冷めにくく、熱いものを入れても、熱さを感じない。
・比重が大きく重量感がある。
・引張り強度や硬度、耐衝撃性が高く破損しにくい。
・レンジの使用は不可です。
・食洗機の使用は可能ですが、劣化する可能性があります。

1-4.PET(ペット)樹脂

・耐熱温度:100~110度
・耐熱、耐汚染に優れている。
・レンジの使用は可能です。
・食洗機の使用は可能です。

1-5.木質(合成樹脂に木粉を混ぜたもの)

・耐熱温度:80~110度
・質感が木製に近くソフトな手触り
・食洗機は使用可能ですが、剥離する場合があります。

1-6.木製品

・保温性が高く、断熱性に優れている。
・軽くて、木独特のぬくもりがある。
・長時間水に浸さない
・レンジの使用は不可です。
・食洗機の使用は不可です。

 

2.使いやすい素材

・耐熱ABS樹脂、PET樹脂

乱雑に扱っても壊れにくく耐久性に優れています。
耐熱ABS樹脂、PET樹脂はレンジなどで
簡単に温められることができます。
ただし、熱伝導率が高いため、
手肌に直接熱が伝わり持ちにくいことが多いです。
値段はお求めやすい価格です。

・木製品

保温性が高く、断熱性に優れています。
お椀に熱い汁を入れても、手肌に熱が伝わりにくく、熱さもそれほど感じません。
温かいお料理は冷めにくいです。
また、樹脂製品とは異なり軽くて木の独特の温もりがあります。
ただし、値段は高くなります。

 

3.まとめ

今回はお椀の素材についてご紹介しました。
ご家庭であればレンジなどで使用できる
耐熱ABS、PET樹脂が比較的多く選ばれると思います。
ただ、テーブルコーディネートを考えて、
カフェのような雰囲気を出したい場合は、木製品の方が相性が良いでしょう。
業務用であれば、使用頻度が高いため、耐熱、耐久性の高い耐熱ABSが良いでしょう。
形、色、素材などの違いで多種多様なお椀がありますが、
ご自身のライフスタイルに合わせて選定してみてはいかがでしょうか。

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