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食器 2019.9.06

日本酒を嗜むための酒器『お猪口』『ぐい呑み』の違いと選び方

遠藤

日本酒を飲む時に欠かせない『お猪口(おちょこ)』と『ぐい呑み』。
材質や形によって日本酒の味や香り、口当たりなどが変化するとも言われています。
今回は『お猪口』と『ぐい呑み』の種類や特徴についてご紹介します。

 

1.『お猪口』と『ぐい呑み』の違い

 

お猪口は、徳利とセットで扱われる場合が多く、ひとくちで飲み干せるくらいの小さな器です。
ちょっとしたものを意味する「ちょく」や、飾り気がないことを表す「直(ちょく)」が転じたものと言われています。

一方ぐい呑みは、お猪口よりも一回り大きく、やや深めの器を指します。
名前の由来は「ぐいぐい呑める」「ぐいっと掴んで呑む」といったような所から来ているとされていますが、定かではありません。

 

1-1.酒器の容量

 

味の変化において、一番わかりやすいのが器の大きさです。
温度によって味が変化してくるので、自分の飲める分量やペースを考えつつ選ぶのも大切です。
きんきんに冷やした日本酒を飲む際は、温度変化が少ないうちに飲み切れる小さめの酒器を選びましょう。

 

1-2.酒器の口径(口の広さ)

 

酒器の口径は日本酒の香りを確かめるのに重要です。
口径が小さいとすっきりとした味わいになり、逆に口径が広いと濃厚に感じます。
口径が広ければ、注がれた際の表面積が増え、お酒の香りもよく広がりますので、
日本酒の華やかな香りを楽しみたい時は、口径が広い酒器を選びましょう。

 

1-3.酒器の形

 

酒器の形もお酒の香りや味わいに深く関わっています。
口径が広く下がすぼまっているタイプは、お酒の爽やかな香りとすっきりとした味わいを引き立たせます。
逆に口径よりも下が広いタイプは、お酒の香りを抑え旨みを引き出してくれるので、熱燗などにおすすめです。

 

1-4.飲み口の厚さ

 

飲み口の厚みによってもお酒の印象は変わってきます。
薄いものはシャープな口当たりでお酒の味がダイレクトに伝わり、厚みがあるものは口当たりが優しくまろやかな味わいに感じます。

 

1-5.酒器の材質

 

▼陶磁器製

保温性があり熱しにくく冷めにくい特徴があるので、熱燗や熟成されたお酒に最適です。
また、陶器は温かい印象にしてくれますので、甘口の日本酒などにもぴったりです。

 

▼ガラス製

中身が見えることで、涼し気な雰囲気を感じることができます。
ガラス製は少し口当たりが冷たく感じるため、冷酒などを飲む際に使うのがおすすめです。
また、すっきりとした味わいにしてくれるので、淡麗で辛口な日本酒などにもぴったりです。
なお、急激な温度変化に弱く、割れる可能性があるため、極端に冷やしたり熱いものを注ぐのは避けましょう。

 

▼木製

木の香りや木目の美しさを楽しめる木製も人気の素材です。
軽いので持ちやすく、落としても割る心配が少ないというメリットがあります。

 

▼錫(すず)製

錫は近年注目の金属で、お酒の雑味を取り除きまろやかにしてくれるので、日本酒のお好きな方におすすめです。
ワンランク上の日本酒を楽しむならぜひ錫にチャレンジしてみてください。

 

2.お猪口・ぐい呑み おすすめ 7選!

 

2-1.『 招福杯 富士山 冷酒杯揃え(青・赤) 』

富士山をモチーフとした、眺めてもお酒を飲んでも楽しめるペアの冷酒杯です。

日本国内でガラス製品を扱う会社としてはトップクラスに入るであろう「東洋佐々木ガラス」。
さまざまなガラス製品を手掛けている中でもこちらの富士山グラスは造形が美しいと発売当初から高い人気を誇る杯です。

1つ1つハンドメイドで丁寧に作られており、その色鮮やかで繊細な風合いはとても美しく、
杯を伏せて飾ると趣のある富士山の置物としても使うことができます。

青と赤のペアグラスになっているので、夫婦やカップルにおすすめです。
普段使いのほか、大切な方へのお祝いやお酒好きな方へのプレゼントなどにおすすめです。

 

2-2.『 津軽びいどろ ねぶた 酒器セット 金箔入り 』

青森の伝統工芸品としても有名な「津軽びいどろ」の酒器セット。

東北三大夏祭りのひとつ『青森 ねぶた祭り』の鮮やかさを8色の色ガラスに映しとっています。

「津軽びいどろ」は日本の四季を感じさせるような、涼やかでありながら
どこか懐かしい雰囲気を持つガラス製品を多く取り扱っています。

繊細かつ素朴なデザインは、ガラス独特のシャープさとともに職人手作りの温かみも感じさせてくれます。

日本酒はもちろん、珍味や酢の物などアイデア次第でいろんな使い方が楽しめます。
また、片口はドレッシングやタレ入れとしても素敵ですね。

 

2-3.『 磨き屋シンジケート ぐい呑み 』

金属研磨のスペシャリストの秀悦な逸品!

柔らかく温かみのある輝きを放ち高級感があるデザインが魅力的です。

『磨き屋シンジケート』とは、伝統と歴史ある金属加工の街「新潟県燕市」が生んだ、
あらゆる金属を思いのままに磨き上げる金属研磨のスペシャリスト集団です。

ステンレスの高い保冷性能はそのままに、口に当たる部分は薄く仕上げてありますので
心地良い口当たりを感じていただけると思います。

内面には日本酒をまろやかにする錫メッキを施しており、錫の効果で日本酒の美味しさをより一層引き立てます。

冷酒を注ぐと冷たい感触が手から伝わり一層美味しく愉しめます。

 

2-4.『 九谷焼 縁起ちょこ 山雀(やまがら) 』

山雀は個性的で美しい色と模様のある愛らしい野鳥。

楽しげに仲間が集う姿に「万人が福を持って集う」という吉祥の想いが込められています。

それぞれとても愛らしい表情をして、木の枝に一列に並んでいる山雀の姿が本当に可愛く
仲の良い話し声が今にも聞こえてきそうですね。

日本らしさがあふれるデザインですので、外国の方へのお土産や贈り物等にもおすすめです。

 

2-5.『 八千代切子 万華鏡 冷酒杯 笹の葉柄 』

下総(しもうさ)の国、八千代で生まれた八千代切子(やちよきりこ)。

笹の葉柄『成長』:笹の葉だけを図案化したものを笹文といいます。
成長が早く、生命力があることから、子供の健やかな成長への願いを託したとされています。

外被せグラスの底面の模様をグラスの内側から覗き込むと万華鏡のような美しい反射が楽しめます。

八千代切子ならではの、伝統の粋な柄に現代の感性を取り入れた切子グラスは、高級感にあふれ、おめでたい宴にも最適です。

 

2-6.『 津軽びいどろ 五様ミニグラスセット 』

カラフルな万華鏡のような、美しいガラスのお猪口セット。

手作りならではの温かみがあり、そのフォルムはぽってりと分厚め。

黄金色に輝く空をイメージした「黄金空」。
ねぶた祭りの鮮やかさを色ガラスで表現した「ねぶた流し」。
夏のひと時を優しく包み込んでくれるような「夕涼み」。
朝露が宝石のように輝く「朝の露」。
桜の花びらのようなピンク色が可愛らしい「春の宵」。

美しい日本の風景を眺めながら、お洒落でちょっと贅沢な晩酌をお楽しみください。

 

2-7.『 富士山祝盃 青赤富士セット 』

田島硝子の「富士山祝盃」は、透明な硝子の上に色硝子を重ね、一つ一つ丁寧に手作業で作られています。

雪を冠った山頂は彫刻硝子(サンドブラスト:色硝子の表面に砂を吹き付けて削り出す)という技法で、写実的に表現しています。

サンドブラストの魅力はなんといってもその質感。

細かな砂粒をあてて“すりガラス”の状態になった富士山の輝きは、まるで本物の雪が冠ったような美しさです。

深い色味の色被せ硝子と白く削りだされた山頂のコントラストは鮮やかで、
大き目のギザギザのカットはどこか可愛らしく、思わず手に取りたくなる盃です。

「霊峰富士」を眺めながら、いつもより贅沢な晩酌をお楽しみください。

 

3.おわりに

 

いかがでしたか?

形や材質で酒器を選べば日本酒の楽しみもより広がります。

季節によって選び方を変えるのもおすすめです。

ぜひお気に入りを見つけて、至福の一杯を楽しんでみてくださいね。

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