食器 2019.10.23
食器の種類と用途 ~和食器【茶器・酒器】~
種類が豊富な『和食器』。
色々な形の和食器を目にしますが、
何に使うのか分からないものもありませんか?
今回は【茶器・酒器】の名称や基本的な用途をご紹介します。
目次
1.茶器
1-1.土瓶
湯を沸かす、お茶を淹れる、土瓶蒸しに用いる道具。
持ち手が胴部の上に付いているので上手(うわで)という。
熱湯でたっぷりと淹れたい番茶やほうじ茶におすすめです。
湯沸かし用なら注ぎ口が小さいもの、土瓶蒸しなら食べやすいように蓋が大きいものが良い。
1-2.急須
お茶を淹れる道具。
持ち手が胴部の横に付いているので横手(よこで)といい、日本独自の形である。
常滑焼や万古焼の急須が有名です。
1-3.湯呑
湯茶を飲むときに用いる器。
シンプルな湯呑は茶碗蒸しや和え物、アイスクリームやゼリーの器としてもいいですね。
1-4.煎茶碗
日本茶などに使う茶碗。
上級煎茶などで水色を楽しむ場合、内側が白無地の茶碗を選びましょう。
ぐい呑みや小付にするのもおすすめです。
1-5.抹茶碗
抹茶に使う茶碗。
抹茶碗は季節によって形を使い分けます。
夏には、お皿のように飲み口が大きく開いた形の「夏茶碗」、
春・秋・冬は深い形の「冬茶碗」、真冬には「冬茶碗」か「筒茶碗」を用いる。
冬茶碗よりもさらに細く深い形状の筒茶碗は、真冬(12月~2月)だけに使う茶碗です。
2.酒器
2-1.お猪口
日本酒を飲むときに用いる小さな器。
一口や二口で酒を飲み干せるほどのサイズの器を指します。
定番なのは「蛇の目」と呼ばれる青い二つの丸が底に描かれたお猪口。
この模様はもともと「利き酒」を行うためのものであり、
蛇の目の白い部分で日本酒の「透明度」、青い部分で「光沢」をチェックします。
2-2.盃
日本酒を飲むために用いる皿状の器。
皿部分の下に高台という小さな円筒がついています。
日常使いからフォーマルな酒席まで幅広く使用されます。
2-3.馬上盃
酒を飲むときに用いる器。
高台部分を長くした盃のことを言います。
長い高台は武士達が馬上で酒を飲むのに握りやすく、高台部分の穴に紐を通して腰に下げたそうです。
上杉謙信公が酒盃として愛用したとも伝えられています。
2-4.ぐい呑
酒を飲むときに用いる器。
お猪口よりも一回り大きく、ぐいぐい飲める量が入るサイズです。
お酒はもちろん、酒肴やデザートの盛り付けに使ってみるのもいいですね。
2-5.徳利
日本酒を入れておく器。
自分の好みや飲み方に合わせて形や素材を選ぶと良いでしょう。
また、イカを乾燥させて作った「いか徳利」という、食べられる徳利もあるんですよ。
2-6.千代香
焼酎を入れておく、燗をつける器。
焼酎の本場、鹿児島生まれの「黒千代香」が有名。
焼酎と水を黒千代香に入れて常温で一晩寝かせ、
飲む直前に燗付けするとまろやかで美味しくなりますよ。
2-7.骨酒
骨酒用の器。
岩魚や鮎などの魚が入りやすいように横長になっています。
2-8.ひれ酒
ひれ酒用の器。
ひれを蒸らし香りがお酒に移るように蓋がついています。
3.おわりに
いかがでしたか?
色や形もシンプルなものから華やかな彩りのものまでさまざまです。
より美味しく味わえる器選びを楽しんでみませんか。
次回は【鍋・その他】の名称や基本的な用途をご紹介します。
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