その他 2018.9.05
知ってて役立つ「のし(熨斗)」のマナー:慶事編
いざという時に意外と知らないギフトに関する事。
いつ贈ればいいの?相場は?
特に「のし(熨斗)」に関しては何を選べばいいの?表書きは?と悩むはずです。
そんな疑問を解決するお役立ち情報を、慶事と仏事に分けて解説します。
1.結婚祝い
『挙式の1ヶ月前から1週間以内に贈りましょう!』
何を贈るかは、直接ご本人たちに聞いてみるのがお勧めです。
新生活に用意したいものがいろいろあるでしょうから、喜んでもらえるでしょう。
また、友人や知人と一緒に贈ることで高価なものを選ぶ幅が広がるでしょう。
のしは固く結ばれて離れないことから【結び切り】を使用します。
水引の数は10本を使用します。
数が偶数なのは”夫婦は二人で一つ”という意味で5本を二つに合わせたものを一組にするためです。
表書きは「御結婚御祝」
【10本結び切りのし】
2.結婚内祝い
『費用の目安はお祝金額の半分が一般的』
披露宴に招待し引き出物をお渡しする事がお返しとなりますが、披露宴にお招きできなかった方から
お祝をいただいた場合、内祝いの品を贈ります。
のし(熨斗)は結婚祝い同様【結び切り(10本)】を使用します。
表書きは「結婚内祝」「内祝」、その下段にはお二人の名前を書きます。
【10本結び切りのし】
3.出産祝い
『出産直後は避け、3週間くらいたって健康状態が安定してから贈りましょう!』
赤ちゃんの成長を考えて、毎日使用するもの、少しでも長く使えるものを選びましょう。
安全性を考えた、品質・素材を選ぶことも大切です。
また、お疲れ様の意味を込めてママに贈るのもサプライズプレゼントになります。
のし(熨斗)は【紅白蝶結び】です。
何度でも繰り返したいという願いから、簡単に結び直せる蝶結びの水引を使用します。
表書きは「御出産御祝」
【紅白蝶結びのし】
4.出産内祝い
『赤ちゃんのお披露目を兼ねて、生後1ヶ月頃に贈りましょう!』
本来出産の内祝はお返しではありません。
「わが家に赤ちゃんが産まれました。よろしくお願いします。」の意味を込めて内祝をもって
ご挨拶するのが良いでしょう。
費用の目安はお祝金額の半分が一般的です。
のし(熨斗)は出産祝い同様【紅白蝶結び】です。
表書きは「出産内祝」「内祝」、その下段には赤ちゃんの名前を書きます。
【紅白蝶結びのし】
5.快気祝い
『後に残らないという願いを込めて、消耗品を選ぶのが一般的』
病気やケガなどが回復したときには、お見舞いをいただいた方や、お世話になった方へ
快気祝いの品を贈ります。
それが、「おかげさまで元気になりました」という報告になります。
のし(熨斗)は【結び切り(5本)】です。
重ねて起きてほしくないとの思いを込めて結び切りにします。
表書きは「快気祝」「快気内祝」、その下段には病気をした方の姓(名)を書きます。。
但し、表書きは回復の具合によって違ってきます。
全快していなく一時退院、自宅療養を続けるといった場合は
「御見舞御礼」や「退院内祝」といった表書きにします。
【5本結び切りのし】
5.まとめ
のし(熨斗)には種類や意味があるので、覚えておく必要があります。
但し、地域や風習によって、贈り方が違う場合もありますので気をつけてください。
正しい知識で快く、贈り、贈られたいです。
次回は、仏事のマナーについて解説します。
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